ゴルフコース紹介
Introduction of Golf Courses
仙塩ゴルフ倶楽部 /浦霞コースSen-En Golf Club / Urakasumi Course
- 宮城県塩釜市庚塚1
1 Kanoezuka, Shiogama city, Miyagi Prefecture - Phone:022-364-3321
- コース:9H/2889Y/P36
- コースレート 67.8
- 開場日:昭和10年10月1日
- 設計:赤星四郎
昭和初年、東北地方にはまだゴルフコースがなかった。当時、仙台の中心地から5分、第2師団射撃場に隣接する分譲地を借りて、間に合わせの12ホールのサンドグリーンでプレーしていた同好グループがあった。その中心に「浦霞」の醸造元だった佐浦菊次郎がいた。昭和8年、そのグループは塩釜上ノ原の松島を見下ろす地に本格的な18ホールのゴルフ場を計画した。設計は赤星四郎に依頼することになった。 赤松を伐採すればすぐにでもコースになりそうな地形で、赤星は「ヒリ―でなくフラットでもなく、感じは廣野のカミングインの水のないところ」と述べている。手造りでの工事は意外と手間取り、昭和10年10月1日に6ホールの規模で仙台カントリー俱楽部として開場。東北初の芝のグリーンを持つゴルフ場だった。 そのため大いに賑わったが昭和19年10月、軍事養成所食糧増産所の名目で国に買収され解散となった。しかし、芋畑になる前に終戦を迎えたため、コースは荒れることなく原型を保ったままだった。 戦後の復興は昭和21年、多賀城駐屯米軍のレクリエーション施設として接収され、コース復旧に佐浦菊次郎が協力を求められた。米軍は残り3ホールを造成、カマボコ兵舎のクラブハウスを設置した。 昭和27年、講和条約成立とともに接収は解除された。同時に佐浦は仙塩ゴルフを設立して浦霞コースとした。接収後も米軍の来場は続き、クラブチャンピオンは第1回から5回まで米軍将校で占められた。