ゴルフコース紹介
Introduction of Golf Courses
川奈ホテルゴルフコース 富士コースKawana Hotel Golf Course Fuji course
- 静岡県伊東市川奈1459
1459 Kawana Itou-shi, Shizuoka-Ken - Phone:0557-45-1111
- コース:18H/6701Y/P72
- コースレート 67.8
- 開場日:1936年12月
- チャールズ・ヒュー・アリソン
川奈ホテルゴルフコースには、1928年開場、大谷光明設計の大島コースと1936年開場で英国人コース設計家チャールズ・アリソンが設計した富士コースとがある。アリソンは、東京GC朝霞コース設計のために招聘されていたが、宿泊していた帝国ホテルは大倉喜七郎男爵がオーナーであったことから、機会をとらえてアリソンに建設中のコースを見てもらうことになった。大倉は19歳から26歳まで英国に留学、滞在をした経験があり英語は堪能だった。
廣野GCを設計するために関西に向かう途中、大谷光明、高畑誠一、赤星六郎そしてアリソンは大倉の案内で川奈に向かった。アリソンは完成している大島コース、建設中の富士コースを検分すると川奈の景色と地形を絶賛し、建設中の富士コースについて細かいアドバイスを大倉に示した。そのため、大倉はアリソンの提案を受け入れ、全面的に設計変更することにした。ちなみに、一般的に富士コースは赤星六郎の設計とされているが大谷光明は「大倉氏から選手権コースを一つ、初心者用の幼稚園コースの2つの18ホールを造りたいと依頼された」と作家の摂津茂和氏宛の手紙に記している。
建設地は伊豆東部火山群に属する火山地帯で、約1万5000年前の噴火によって5億3000万トンという想像以上の溶岩流出によって造られた台地だった。そのため岩石が多く、牧場建設を考えていた大倉は「動物の蹄によくない」ことから断念し、ゴルフ場建設に変更したといわれている。
富士コースは6ホール完成されていたが、アリソンは大幅にルーティングの変更を試み現在に至っている。