ゴルフ界にも少しずつ明るさが戻りかけているようです。宮里藍をはじめ、女子プロツアーにヤングパワーが続々と現れ、連日マスコミをにぎわせているのも好影響しているのでしょう。樋口久子、青木功に続き岡本綾子が米国ゴルフ殿堂入りしたことも明るいニュースです。
先ほど発表された総務省の統計によると、全国ゴルフ場の損益が平成11年には116億円の損失だったが平成16年では171億円の黒字に回復しています。依然としてゴルフ場の供給過剰は変わりませんが、徐々に需給が改善されています。
なんと言ってもゴルフ界の中心はゴルフ場です。今回のジャーナルではゴルフ場開発の先駆者として、日本のコース設計に携われた先輩諸氏をご紹介しようという企画になりました。最近では2グリーンから1グリーンへの改造も多く、欧米のコースに近づこうとしていますが、まだまだコース設計についての議論は少ないようです。一般ゴルファーの大半が誰の設計か知らずにプレーしておられます。かつて金田武明氏(2代目理事長)が「設計者を知らずにプレーするのは著者を知らずに本を読んでいるようなものだ」といわれました。コースデザインやホールの位置に関心が高くなることがこれからの日本ゴルフ界に求められています。