早いもので、私達の協会が正式に設立されてから2年8ヵ月が経過しました。
この間、近衛通隆名誉顧問を初め、理事、会員、賛助会員の皆様には協会への熱意ある協力を頂き、誠に感謝にたえません。
この度、理事長職の任期満了に伴い、後任の金田氏にバトンタッチすることになりました。今後は、一会員として協会の発展の一翼を担う所存ですが、一つの節目として挨拶させて頂きます。
今にして思えば、2年8ヵ月はあっという間のことでした。何故なら、私達が掲げた当面の目標がかなり広範に渡るテーマで、その一つ一つに腰を据えてかかるにはあまりに短い期間だったからです。つまり、農薬問題、自然保護問題、国際交流、コース改造に伴う問題提起、会員間の勉強・研究会の設立という各種のテーマは分科委員会を設けただけで、その時間は費やされてしまったのです。これもひとえに理事長たる私の実力不足と反省しております。
ただ、日本にもゴルフコースの設計に携わる専門家の集団が必要だとする当初の夢はここに組織としてその形を整え、今後の活躍によって世界の仲間と交流し、日本のゴルフ界にも貢献できる一つの素地が出来たと自負している次第です。
幸いなことに、編集委員の皆様のご尽力により、協会の機関誌『GCAジャーナル』と研究発表誌『GCAニュースレター』は予定通り発刊され、会員相互の啓発とゴルフ界への提言を続けて参りました。
この作業は引き続き、我々協会のオピニオン発信メディアとして育て、その意思が継続されることを望んで止みません。
「継続は力なり」とよく言われますように、この協会の今後は、初心の理想をあくまで貫くことではないでしょうか。
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