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21世紀ゴルフへの提言
月刊ゴルフマネジメント Architect's Corner  2005 Jan. 協力:一季出版(株)
これからのゴルフコース
大西 久光
 

新年おめでとうございます。
新しい年がゴルフ界にとって、成長の年になりますようお祈りいたします。

社用ゴルフからプライベートゴルフへの転換の中で供給側であるゴルフコースは、そのサービスや対応に大きな変化が求められている。現在のゴルフ場2388を分類すると、会員主導型の会員制ゴルフ場が252、会社主導型の会員制ゴルフ場1865、パブリック279となる。一方、ゴルファーの約20%が会員ゴルファーとしてプレーしているが、80%はパブリックゴルファーと推定できる。

米国の場合には80%近くがパブリックゴルフ場であることと比較すると、日本のパブリックコースはあまりにも少なく、需給のアンバランスが大きい。地価が高い日本では資金的にパブリックを建設することが難しく、ゴルファーの預託金に頼ってゴルフ場を建設してきたから、多くの会員制ゴルフ場がセミパブリックの機能を発揮してきたと言ってよい。その代わり、高い預託金で会員になったゴルファーが冷遇されてきた。これら会員ゴルファーはゴルフ界にとって極めて重要なコアゴルファーである。その中心ゴルファーが預託金で痛めつけられ、冷遇されたのだから、ゴルフ場ビジネスが冷えるのは当然とも言える。

これからのゴルフ場はそれぞれの特色を生かして、個性あるコースへと変化していかざるを得ないだろう。それらを分類し、それぞれの個性化について 私なりの提案をしてみたい。

1.プライベートコース

米国のオーガスタ、サイプレスポイント、パインバレーのようなエクスクルーシブなプライベートクラブは今の日本では成立が難しい。というのは日本の会員ゴルファーは高い年会費を支払う習慣がないからだ。良い地形、良いデザイン、ベントのワングリーン、練習場などの設備、良いコンディションなどの条件だけではなく、そのコースの安定した経営を維持するためには高額の年会費が必要になる。米国では年間経費を会員で割り勘にするという。日本にはそれだけの要望を持ち、理解する人がどれだけいるだろうか。然し、広野のように会員と同伴しない限りプレーできないプライベートコースが将来50コース程度はできると予想している。それらのコースでは良い会員によるクラブライフが充実していて、その会員になれば、良いゴルファーとしてのステータスが認められる。年間の入場者数を3万人、1日120人程度に限定すれば、会員はいつでも予約なしでプレーできるだろう。

これらのシステムについても、あくまで会員の合意によるものであることは大原則となる。

2.スタンダードメンバーシップコース

現在の日本で多くのコースがこの分類に入る。外資系によって買収された多くのコースは会員とビジターの待遇に大きな違いがないようだから、それらはこの分類に入らない。メンバーシップである限り、会員の主導によるクラブ運営は絶対条件になる。会社はコースの所有者であり、経営者ではあるが、それを利用するクラブの運営は会員の手によるのがメンバーシップの重要なポイントである。そのためには会社から独立した理事会が必要である。

18HSで1500人程度の会員が年間平均10回のプレーとして1・5万人、ビジター2・5万人で合計4万人程度の入場者が適当であろう。この場合も1日の限度を160人程度に抑え、予約すれば、いつでも会員が優先的にプレーできるようにすることも必要である。

3.パブリックコース

今後の需要が最も多いコースとなる。パブリックにも大別して、3つの種類が考えられる。リゾート型、デラックスパブリック、大衆的なコースである。ゴルフと旅行はつき物だからこれからのレジャーの中で大きな比重を占めるだろう。これにはホテルと隣接していること、乗用カーがあること、ファミリーで楽しめる施設があることなどが条件になる。セント・アンデュリュースやペブルビーチのような有名なパブリックの需要は年々大きくなっている。

これからの日本で最も必要なのは大衆的な、低価格のコースだろう。そのためにはシステムの改革によるコスト削減の努力が不可欠だ。ビギナーの受け皿が出来る事でゴルフ界は大きく成長できる。

全般的なコースへの提案
  • ゴルフは自己責任のスポーツである。半数が50歳を越えるゴルフではゴルフ場での事故や怪我にも気をつけねばならないが、もしそのような不幸が起こってもゴルフ場に迷惑をかけないで済むゴルファー保険などを用意すべきだろう。今回、設計者協会では1人100円の保険で、ゴルフ場に痛みを伴わない最低線の保険金を支払えるような企画を進めている。

  • 自宅から近いコースでプレーできるようにすることも大切である。今までのゴルフ場は近隣への配慮をあまり考えなかった。

  • 近隣に住むゴルファーと接点をもつことができるようになれば、ゴルフ界は活性化する。日本のゴルファーの年間平均プレー回数は9・4回だが米国では約2倍の18回になっている。米国のプレーフィが日本の半値で、しかも近くのコースでプレーできることがこれだけの差になっていると考えられる。

  • トーナメントコースを目指すには2グリーンから1グリーンへの改造は避けられない。今年の男子ツアーでは広島、小樽、ABCなど1グリーンに改造されたコースでの開催が増えた。日本選手を世界に送り出すにはトーナメント開催コースとして、1グリーンで3mを超える速さのグリーンが絶対条件になる。

  • 日本のコースではホールとホールの間にもOBがある場合が多い。土地の制約や開発許可上の問題からだが、本来のOBはコース用地の外を示す。したがって、OBがコース内に点在することはおかしいのではないか。ブッシュハザードなどハザードのルールを適応した方が良い。

  • プロゴルフはアマゴルファーに正しいゴルフを示唆するようにしたいものである。大会の時にはバンカーの修復係がいるが、日本シニアで尾崎健夫がしたようにバンカーの修復は自分でするところを見せるべきだろう。

  • ドレスコードについてはそれぞれのコースが決めれば良い。帽子着用、半パンツには長いソックス、襟があるシャツなどゴルフ界全体を統一する必要はない。 これからのゴルフを考えるなら、その時代のファッションを取り入れ、過去のファッションにこだわりすぎるのはよくない。他人に不快感を与えるようなファッションを避けることが原則である。

  • 1ラウンドをスルーでプレーできるコースがもう少し増えても良い。忙しい現代のゴルフとしては午前や午後だけでプレーできるコースが増えれば、時間的にもう少しプレーできる人が増加する。日本では多くのコースが9ホールで食事をする習慣になっていて、特に午後のプレーを促進することには少し抵抗があるが、夏の夕方の時間帯などを使う習慣を促進すべきだろう。

  • コースを良いコンディションに保つにはコストがかかる。せめて自分のボールマークを修復するぐらいは当たり前のマナーにしたい。

  • ゴルファーには必ずハンディキャップを取ってもらうことも促進すべきだ。これからは海外でプレーする機会も増えるが、そんなときにハンディ証明書を持っていないとプレーできないコースもあることを知るべきだ。
 

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