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GCA NewsLetter Vol.5
メンテナンスの合理化は、ムダを省くことから  
ゴルフコースは、永続的に美しくなければならない。その美しさを保つためには、確固たるメンテナンスが必須条件だ。すばらしいコースだ、いいグリーンだと言わせるのも、メンテナンス次第だ。

ゴルフ場建設費用の半分が防災費用にかかってしまったという、笑えない話もあるが、コースの維持、管理に必要な設備敷設の費用が、造成時に押しやられてしまった感もないではない。ゴルフ場開発に日本的事情が大きく左右している事実はあるにしても、何よりも大事なコースのメンテナンスに、ゴルフ場関係者はもっと意を注がなくてはならないだろう。なぜならば、メンテナンスに必要な施設は最小限あれば事足りるとする考え方がある限り、日本のゴルフ場は決して良いコースにはなり得ないからだ。コース管理はそれほどポジションが重い。

経済的な面から見ても、ムダ多くして益の少ないコース管理になっていないだろうか。コース管理に経費の節約は求めても、合理的な管理システムでない限りそれはすべきではない。ゴルフ場を運営する立場から考えるならば、これは大事な点だ。

今回は、メンテナンスの実際と考え方をそれぞれの分野で実績をもつ米国のトロ社と、レインバード社にリポートをいただいた。<編集委員会>


■コース管理システムに転換が必要 トロ社 日本・韓国地域代表 ブライアン・エムチ氏
  ■灌漑システムの合理化でコストダウン   レインバード社エリアマネージャー 鬼武三穂氏
 
コース管理システムに転換が必要 トロ社 日本・韓国地域代表 ブライアン・エムチ氏

良いゴルフコースの今日的要件とは何だろうか。オーナーの意図にきちんと応えているコース、プレーヤーを満足させるコース、環境に対する配慮の行き届いたコース、そして、設計者の個性が活かされたコースということになるだろう。

ゴルフ場の開発、設計、建設、管理といった分野を実質的に主導しているのは、世界各地で仕事をしている設計者たちである。そして、彼らのプロジェクトが成功し、いつまでも美しい姿を保つために重要な働きをしているものの一つが水の管理ではなかろうか。

日本をはじめとして、アジア各地で活躍している米国の設計者たちは、非常にていねいな仕事をしていると思う。彼らが作るプランは、実際に施工が行われれば、それぞれが現場に最も相応しい、効率の高い水管理を実現することだろう。ゴルフコースは一つ一つが異なるものだから、設計者は、効率の高いシステムを間違いなく作るために、構想の各段階であらゆる側面について詳細な検討を行う。

地理上の立地、高低差、天候、蒸発散、水利、貯水能力、土壌タイプ、草種による特性など、どれも設計段階で細かなチェックが必要な要素である。米国ではこういったデータは、いろいろなセクションから入手することができる。気象庁や各地の天候データセンター、地域のグリーンキーパー協会、灌漑関係団体、機器メーカー、コンサルタントなど、さまざまな機関が情報提供サービスを行っている。

ほとんどのコース設計者は細部の詰めを散水設計コンサルタントの技能にゆだねる。コンサルタントたちは、上に述べたようなさまざまな要素をにらみながら、この作業を進める。もちろん、予算やコースのレイアウト、設計者の好みや使用される管理機械の種類なども考慮される。彼らの仕事は設計やエンジニアリングにとどまらない。スプリンクラーの配置や施工監理なども行い、設計者やオーナーの意図が間違いなく工事内容に盛り込まれるように目を光らせるわけである。

こういった基礎があって初めて、適正で能率的なターフ管理が可能となるのである。TORO社はメーカーの責任として、プランナー、設計者、グリーンキーパー、工事関係者、そしてオーナーを含めたすべての関係者のニーズに応えるには、製品が正しく設計され、適正に使用されるようにすることが是非必要であると考えている。

この数年間の散水技術の進歩は本当に目を見張るものがある。それらの進んだ技術を取り入れたシステムを積極的に使い、高度な技術でありながら実用的で使いやすい設計を提供することによって、システムの能力を最大限に引き出していただくことが大切だろう。

米国の設計者にとっては、V.I.H.(バブル・イン・ヘッド)システムの使用は常識である。欧米とオーストラリアではV.I.H.の採用率は90%にも上っている。今日の、コンピュータ化されたシステムの能力を十分に引き出そうと思えば、V.I.H.を使わないわけにはいかないのである。散水のランニングコストを節減しつつ、より健康な芝を育成し、さらに管理コスト全体の節減を図れるのは、このシステムならではの利点である。

いろいろな理由もあってのことだろうが、日本では残念ながらほとんどのコースでブロックシステムを採用している。そして、それ故の非効率が大変に多い。散水の過剰や不足、それによって助長される病害、そしてその病害対策のために費やされる何百万円ものお金と労力、そして時間。

V.I.H.のような新しい設計手法や技術を導入していく上で、日本の設計者の果たすべき役割は非常に大きい。そして、そのような新しい設計手法が、進んだスプリンクラーや優れたコントロールシステムといった技術と一体になって、本当に効率の高い水管理が実現されるのである。15%程度のコストダウンならすぐにでも実現できるのである。水管理が向上すれば、芝管理をさらに向上させることができる。

それは当然、より健康な芝、より病害に侵されにくいターフにつながり、さらには農薬コストの節減、修復費用の削除へと続いて行くものである。そしてつまるところ、ゴルフ場というものを、環境に対してより責任ある存在にすることができ、クオリティの高いターフを提供できるようになり、プレーヤーや支配人に満足してもらうことができ、設計者としての名声をさらに轟かせることになるのだ。

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