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GCA JOURNAL No.7
環境とデザイン 小林光昭
 

 広辞苑によると「環境」とは「四囲の外界。周囲の事物。特に人間または生物をとりまき、それと相互作用を及ぼし合うものとして見た外界。自然的環境と社会的環境とがある」とある。また、「環境要因」の項では「生物間の相互作用も含めた、有機的な要因(生物的環境)と無機的な要因(光・温度・水分・土壌など)がある」と解説されている。

 このように「環境」とは、生きとし生きるもの全ての相互関係によって生じる現象・作用を指すものだから、環境のよしあしは見方によって大きく変わってくるものだと思われる。人間にとっての良い環境が、他の生物にとって必ずしも良い環境とは言い難いのである。

 ゴルフコースが出来るということは、荒れた場所を美しいものにしようとする、人類の側から見た環境整備の一環である。環境を整備するということは、ある意味では以前からあった状態を新たなものへ変化させるということにほかならない。人間が生活するということは、地球の誕生以来の原風景に手を入れ、変化させる活動の連続といっても過言ではない。極端な言い方をすれば、人間の存在そのものが自然環境の破壊であるとも言えるのではなかろうか。

 自然の持つ美しさや雄大さは、人々に多くの感動を与えるが、人の手が入らないまま放置されていたものは、必ずしも美しいとは言いきれない。確かに整備のために手を入れることで、従来そこにいた生物が環境の変化により、棲息できなくなることはあり得る。芝生は常に成育が制限され、昆虫は害虫と呼ばれ、殺虫剤の洗礼を受けることになる。自然界では生物がお互いに、その環境に適合した状況と微妙なバランスの中で共存関係を保っている。地形もまた同様に、その地でバランスを保って存在しているのである。

 われわれゴフレフコースの設計家が最も留意しなければならないのは、環境を破壊し、新たなものを造ることではなく、その場所が何万年も手付かずで放置されてきた間に起こった変化を把捉し、自然界の影響により、これから起こり得る変化を読むということではないだろうか。都市開発とは異なり、ゴルフコースは人間の造り出す新たなる自然である。だからこそ、その土地を慈しむ気持がなければ、自然を破壊したと言われることになる。

 スコットランドのリンクスがゴルフを生み出したことを忘れて古事ならない。自然の中に生まれ、調和し、年月の経過と共にコースそのものが成長し続けて、偉大なコースと呼ばれるようになったのである。

 日本ではゴルフコース開発に対して、膨大な規制が存在している。ダムや遊水池の設置が細かく規定されていたり、敷地内に人が生活するための住宅を持つには細かな条件をクリアせねばならないなど、不可思議な基準が多く見うけられる。日本には年間に20数回の台風が来て、降雨量は世界でも多い国に入る。雨による流土を防ぐゴルフ場の芝は、国土を守る大変有効な手段である。一度流された土壌は二度と返ってこないことを考えると、国土保護のためにもゴルフ場開発は今後も続けられるであろう。ただし、開発エリアが今の規制基準をクリアするためには、ますます山岳地帯に入っていかざるをえない。これでは工事も大規模になり、費用も多額になっていくことは明白である。

 現在、日本には約2,240を超えるゴルフコースが存在する。ゴルフ愛好家が1,300万人を超えている現状から、コースの需要は増えていくであろう。「平成不況」といわれ景気の低迷は続いているが、農地法の改正等、開発のための規制を媛和し、休耕田のゴルフ場利用を可能にすれば開発費用を安く出来、景観を壊すことなく土地の有効利用にもなる。身近に安くプレイの出来るゴルフ場がもっとあればいいのにと思うのは、私一人だけではないはずだ。

 国民体育大会の正式種目にもなり、生涯スポーツとしてのゴルフをますます発展させていくために、自然との共生を旨とし、地球に優しいゴルフコース造りのために、協会として全力をあげていく時が今だと思うのだが、いかがなものだろう。会員各位のご協力を強く望むところである。

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