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GCA JOURNAL No.5
温故知新 金田武明
 

よいゴルフコースは国家の資産であると言ったのは、かのマツケンジー博士だった。

博士の足跡ともいえるいくつかのコース、ラヒンチ(アイルランド)、ロイヤルメルボルン(豪州)、サイプレスポイント、オーガスタ・ナショナル(米国)は、まぎれもなく立派な国家的資産になっている。

大体1920年代(オーガスタは1932年)に精力的に次々と誕生させたが、飛行機ではなく船旅なのだから、落ち着く時間もなかったに違いない。博士の設計を調べてみると、いくつかの特色が浮かんで来る。その第一は、カモフラージュ技術である。ボアー戦争(1899〜1902年)に軍医として参戦し、ボアー族のカモフラージュ作戦に翻弄され習得を余儀なくされる。この時、すでにゴルフゴースに興味をもっていた博士にとっては、“生きた教科書”の中にとびこんだも同然だったろう。

カモフラージュによって1500ヤード先の敵が実は500ヤードのところにいるといった驚きは、そのまま、コースの面白さを高め、ゴルファーの錯覚を起こさせる技術に結びついた。さらに博士は自然をいかに活用するか、逆に人工物をいかに自然に見せ、錯覚を生むかがカモフラージュ技術に不可欠だという。自然に近づければ近づけるほど、経済性にもすぐれ、効果もあがるのは当然である。

景観を自然化(自然に見せるだけではなくなるべく自然の状況をつくり出す)するとはそこにある自生植物を使い、景観を美しくすることである。

ゴルフコースは、本来、自然の中で自然をいかしたもので、環境保護の役割を果しているが、カモフラージュによってその傾向が強調されたのである。

例えば、バンカーの形状にしても、マッケンジー型は砂面が大きく、海岸に見る砂浸食の姿と相似している。サイプレスやオーガスタのバンカーが造成時から変っていないのはこのためだと私は考えている。C.アリスン型は、革でおおったバンクのバンカーは、バンカーとグリーンが長い年月で変形し、処置に苦労する傾向がある。例えば、ティリングハースト設計のウイングフット(wingedFood)である。1920年代と80年代では、グリーンもバンカーもまるで違ってしまい同じコースには見えないほどである。その意味では、マッケンジーの洞察力というか先見性が、他の設計者よりもすぐれていたと考えるべきだろう。

もう一つは博士の性格がある。1934年にパサティエンポの自宅で他界した。しかし、彼の一生を通じて“心の故郷”スコットランドはあったが、仕事も活動範囲も、全く無国籍だった。英国でも若干、仕事をしたが満足できず、夢を外に託したように思えるのである。安住の地を“ゴルフ王国”の中に求めたのが博士だったような気がしてならないのである。マッケンジーが当時、提唱した一つは、ゴルフの母国スコットランドのように公営コースが数多く生れることであり、ゴルフを楽しむ目的に人々が邁進することだった。

1930年代に博士の頭に描かれたゴルフの世界は、特に日本では残念ながら未だ実現していない。しかし、環境保全、育成のためにも、この道を歩む正しさを再確認したい。

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