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GCA JOURNAL No.4
農薬は危険ではない 竹松哲夫
偏向報道と無農薬ゴルフ場管理の愚挙を撃つ

 

奇異に感じる除草剤公害報道

私は除草剤の土壌中の移動浸透について世界で最も早く研究をはじめ今日まで五十年近く、研究を重ね研究発表をつづけてきた。この実験事実に基づいて芝生除草剤の農薬非難に対しいままでの報道は間違っているとはっきり申し上げてきた。既に四十年近い年月芝生除草の研究を行ってきた者として、ゴルフ場における農薬使用が昨今急に社会問題化してきたことに奇異な感じをもっている。少なくとも芝生除草は、除草剤利用分野の中でどの分野の利用よりも環境汚染に関係がない。ゴルフ場の芝生には春夏秋冬、周年にわたり空から陸から山のように雑草種子が運び込まれてくる。一夏放任すれば芝生は雑草の原野と化す。これがゴルフ場の雑草汚染である。広いゴルフ場の草取りは膨大な労働力を必要とし、管理し切れるものではない。

多くの質問を分析すると、ゴルフ場の除草剤は猛毒物質であると思っている人が多い。これには唖然とさせられる。それほどに科学的(化学的)な知識が皆無なのである。恐しい、怖いという感情的なものが多い。芝生に施す除草剤はソ連のチェルノブイリ原子力発電所と同じくらい恐しいと思っている人もいた。「芝生除草剤は人間にも家畜にも無害である。ゴルフ場で除草剤を用いて環境汚染(公害)は起こり得ない」。このようにズバリ言わないと分からない。事実、世界中の凡ゆるゴルフ場で除草剤を使いまたプレーした人は何百億人(延人員)にもなるが誰一人死んだ人はいない。


芝生は除草剤や農薬を浸透、流出させない

いやそれでも納得しないという人たちもいる。そこで今回はいかにゴルフ場の芝生に用いる除草剤は安全性が高いかについて更に分かりやすく説明することとした。

除草剤は芝生の中で微生物、光等がバラバラに分解する。そして最後は天然の水、二酸化炭素、アンモニアとして消失する。このように除草剤はそのゴルフ場から一切外部に出ない。これが他人に迷惑をかけない、無公害の根本原理である。しかもこのことはゴルフ場では決して難しいことではない。現在のままでも日本のゴルフ場はもとより、世界中のゴルフ場で除草剤公害は起きない。しかし地形等が悪いために極めて稀に、散布直後の大雨により除草剤が場外に出、場外の水を分析した結果人間が何百年飲んでも無害な量が検出されたという伝聞はきいている。大雨のときはたとえ超微量であっても、大量の濁水にうすめられ、土壌粒子に吸着され忽ち分解消失してしまう。まさか濁流水を飲む人はいない。濁水は沈澱ろ過すると、除草剤は土壌に吸着し、上澄液には出てこない。


100パーセント安全を期す三つの処方せん

元来土の中には無限無数の有害物質を出す微生物がいて、分析(超微量)目標を定めて精製して測定すれば、芝生除草剤の数千倍も有害なものが出てくる。しかしそのような超微量のものは植物や人間を含む動物には全く無作用量である。あらゆる物資は、超微量が検出されたということと、有害であるということとは全く結びつかない。さて現在日本のゴルフ場は現状のままで無公害ゴルフ場であるが、地形の悪い所で大雨が急にあっても100パーセント無流出の徹底を期すため、いくつかの方策を順を追って述べてみる。

(イ) 農水省登録芝生除草剤を使うこと
わが国の農薬登録は国民全体の健康、安全性確保のため、長い年月におよぶ膨大な研究資料を提出して、きびしい審査の結果許可登録される。私は世界各国の審査状況をみてきたが、日本の審査は抜群に優秀である。欧米等の専門家も日本の審査は世界一すぐれていると語っている。幸にも実際に芝生に用いる除草剤はすべて普通物で、人畜毒性の心配は全くない。毒物でも劇物でもない。このように毒性のない芝生除草剤を猛毒と感ちがいしている人がいることが不思議である。そして毒性のない安全な普通物を「猛毒だ」と言って住民をたきつけることは、極めて不道徳で無責任なことである。私どもは日本国民として国家検定を信じ、科学的根拠のない流言に耳をかすことはできない。

(ロ) 芝生除草剤使用基準を守る
農水省登録には、芝生除草剤をどのように用いるか、細かく使用基準が示されている。これを十分に理解し堅く守れば、極めて安全で問題を起こすことはない。芝生除草剤は芝生の頭上からまいて(除草の茎葉に当然除草剤はつく)芝生に害のないものだけが、沢山の水田、畑地除草剤の中から選ばれるので、芝に無害という安心のあまり定められた分量より多くまく人がいる。除草剤は単位面積当たり必要薬量が明示してあるので、この面積対薬量をしっかり守ることが大切である。芝生は形状や傾斜が区々であるが、必ず正しく測定して一定面積に定められた量をまくことに熟練し、二重まき等をしないよう心がける。このことは経済的にも無駄がない。これを守れば芝生薬害の起こることはありえない。

(ハ) 土壌処理剤だから安全
芝生除草剤の主力は、土壌にまいて芝生から発芽する雑草の芽を止める土壌処理除草剤だということが安全性を一層高めている。しかも雑草は発芽のときが一生のうちで一番除草剤に弱いので、除草に必要な薬量は最も少なくて済むのでさらに安全性は増大する。芝生にまかれた除草剤は、芝生土壌の表層(地肌)一〜ニセンチに良く吸着されて、その除草剤の処理土層ができる。これを除草剤処理層と呼んでいる。幸なことに雑草はこの層から発生し、それより下からはほとんど発生しない。発芽した雑草は水とともにこの処理層の除草剤を吸いこんで枯れてしまう。一方、芝生の根は除草剤処理層より下方に縦横に伸びているので、芝生には無害である。

世界中の水田、畑地、果樹園等の除草剤の七○パーセント以上が除草剤処理層のでる土壌処理剤である。除草剤処理層のできる除草剤しか農作物や芝生では使うことができない。その理由は処理層をつくらないで雨水と一緒に土の中に浸み込み、拡がる除草剤では、農作物や芝生の根は除草剤を吸いこんで枯れてしまうからである。そして雑草の発芽する土壌表層は、除草剤が雨水で洗われてなくなり、次々に雑草が発芽し、除草効果はなくなる。

だから除草処理層のできる除草剤しか芝生では使えない。除草剤処理層のできる除草剤は、土壌の粘土粒子や腐植に極めて強く吸着する性質をもっている。したがって、素人が考えるように芝生除草剤は水とともに土中深く浸みこんだり、地下水に入ったり、ゴルフ場外に流れ出ることはない。

このような性質をもつ芝生土壌処理剤を年中まく必要はない。芝生の雑草発生は春〜初夏と秋の二回だけだから年に二回土壌処理することでほぼ目的を達し、後は芝刈りと手直しの茎葉除草散布で十分である。春秋二回の芝生土壌処理は、春処理で春雑草、夏雑草の発芽を止め、秋処理で秋から冬の雑草の芽を止める。しかも発芽時であるから薬量は少なくて済む。除草剤がゴルフ場外に出る場合は地下浸透では断じてない。場外に出る場合があるとすれば、飽くまで表面流去水(ゴルフ場の浸食が起こり、処理層の土を流し去る場合)のみである。こうしたことは極めて稀であり、この場合も莫大量の雨と土砂にうすめられて、人間はもとより植物にも全く何等の作用のない濃度となる。その上土壌(濁水中の)に吸着、拡散して、環境汚染にはならない。

このことは芝生の二十〜三十倍も表面流去水の出やすい水田や畑地の除草で完全に立証されている。芝生土壌には安全装置があり農薬流出を防止する

芝生の土は、雨水に耐えゴルフ場外に出ないように五重〜六重の安全装置で堅く守られている。これが水田や畑地の土壌処理とは著しく異なるところである。

まず第一に、芝生と畑地の異なる点は、畑地は耕やされて表土が軟かくなっているが、芝生は永年生で耕すことがなく、刈取機や人間の踏庄で土壌が硬くなっていることである。このことは、雨が降っても芝生はびくともしないが、畑地土壌は崩壊して表層土が流れ出やすいことを意味する。

第二に、芝生は、ジュータンのように芝草が生長しているため、芝生層が土壌を完全に保護する。畑地には全く何もないから雨水が直接土壌を叩きつける。

第三は、芝生には芝草の下乗が枯れて落下した半腐植層(サッチ)があり、これは腐植のため除草剤を吸着する力が強い。もちろん水もよく吸収保持する。このようなサソテ層は畑地にはない。

第四に、サッチ層の下にはじめて芝生土壌があり、施した除草剤はこのサッチとこれにつづく土壌の表層に処理層を形成しているのである。

第五に、多年生である芝生は根群が芝生土壌の全面に密に分布し、この根ががっちりと芝生土壌をつかまえている。これに対し畑地土壌は、除草剤を用いる播種直後には農作物の根群は未発達で、土壌を根群でしばる力がない。したがって芝生土壌は畑地作業にくらべて表層土壌を流出しない。

第六は、芝生は多年生植物であり、根群が著しく地下深くに及んでいる。これは芝生の断面を水で丁寧に洗い出してみると良く分かる。根群は驚くほど発達しているが、そこにはその年伸びた若い白色の活力のある根と褐色の活力のない根、すでに死んだ根など色々なものがある。このように毎年芝生の根は新陳代謝をくり返している。しかもその数は極めて多い。既に死んだ根はなくなり、死んだ根の中は中空になっている。その数は夥しい量であり、これが小さな孔隙となって無数に存在する。これが芝生に水をまくと大変良く吸収してくれるわけである。素人にもわかるように申し上げると、芝生の少ない所にバケツで水をあけると、土の表層が水を吸い後は飲み切れないで表面流出水となるが、芝生は簡単に飲みこんでしまう。芝生に降る雨は皆芝生に吸収されて流出しない。これが芝生のもつ特徴である。

以上が芝生の除草剤処理層が何重にも堅固に守られていて、除草剤がゴルフ場外に表面流出しない理由である。芝生に除草剤をまく場合と土壌浸食を受けやすい畑地の場合と全く同じと考えている人々に深く反省を促したい。これを要約すると表1のようになる。

これだけの違いが芝生土壌処理と畑地土壌処理にある。土壌処理剤は土壌表層に吸着され除草剤処理層をつくるために、畑地でさえ問題を起こすことはない。欧米、日本はもとより世界中の畑作で活躍し、農民を苦しめた除草労働をなくして、安い農産物を人類五十七億人に提供している。その意味で芝生土壌処理がいかに安全性が高いか良く理解すべきである。

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