ホームページ
設計者協会主旨
会員名簿
コース設計家の歴史
会員設計家のコース紹介
ゴルフマネジメントへの寄稿
GCAジャーナル
お問い合せ
リンク
会員への連絡
 





気になるゴルフ
日本ゴルフサミット会議
「気になるゴルフ」

やめてくださいスポーツ課税
やめてください
スポーツ課税


JSGCA名誉協力会員
秋山 真邦 著





個人情報保護方針
サイトポリシー

 
 
   
一般個人会員募集 事務局からのお知らせ
コース改造設計のオピニオン・プラザ
月刊ゴルフマネジメント Architect's Corner  2017 Jul. 協力:一季出版(株)
第49回 イーグルポイントゴルフクラブの巻
 

原設計/ 川田太三
改造監修/ 川田太三

 茨城県南部といえば首都圏のゴルファーにとっては馴染みの地域であろう。茨城県そのものが、コース数で千葉、北海道、兵庫、栃木に続く第5位。100コースを超えているのはこの5道県のみでちなみに茨城は現在117だ。
 中でも茨城県南部地域は平坦な地形に恵まれ、いわゆる“名コース”が目白押しとなっている。周辺に目を向けると大利根、龍ヶ崎、茨城、筑波……とゴルファーなら一度は訪れたくなる垂涎のコース名が連なっている。
 イーグルポイントゴルフクラブはまさに中央部ともいえる稲敷郡阿見町に位置し、圏央道牛久阿見インターチェンジから約2km。料金所を出て約3分という抜群のロケーションを誇っている。
 イーグルポイントは、いわゆる一般的なコースとは異なるコース及びクラブのマネジメントを歩んできた。
 現在の経営母体は、会員募集に頼った経営手段を取ってこなかった。ゴルフに親しみ、新たな形のクラブを創造しようという試みは、圏央道の劇的な開通も追い風となって、スムーズに進めることができたようである。
 さて、川田太三氏デザインの18ホールは余裕のある用地に思う存分のイマジネーションとゴルフ哲学を注ぎ込んだ力作となっている。
 氏の哲学の一端を見せてくれているのがホールの向き。
 スタートホールは朝日を背に受け、フィニッシングホールは西日を背に……という基本は当然としても、「よくパー3のホールの向きを18ホールの中で、東西南北にセットする例は見られますが、イーグルポイントの場合は、パー5のホールも同様にセットすることができました。普通、用地の都合でパー5まで手が回らないことが多いですが、ここでは自在に存念を果たすことができました」と川田氏は語る。
 実際にコースを見ると、パー3では5番が東から西。9番が南から北。12番が北から南。16番が西から東。パー5においても3番が西から東。8番が東から西。11番が北から南。15番が南から北……。
 なるほどパズルの駒を18ホールの図面の中にうまくセットしているのが理解できる。

開場から20年を前に今なぜ改修なのか

 イーグルポイントは1999年に開場。その13年後から女子プロゴルフトーナメント、サマンサタバサガールズコレクション・レディーストーナメントを開催し続けている。
 ここで疑問に思えるのが、まだ20年も経ていないのになぜ改修なのか……という点だ。半世紀近くを経て、設計者も没し、コースの仕様が現代風でなく、今様のゴルファーに対応すべく改造、改修するというのなら分かる。また、コーライグリーンだったり2グリーンだったり、ゴルフ本来の思想にアジャストすべく改造に踏み切るというのなら分かる。
 しかしイーグルポイントは当初から川田氏の設計により、ベントの1グリーンであり、そういった面での改造を必要としていない。
 また20年弱の時間経過で、コースも劣化するとも思えない。ではなぜ今改修が必要なのか……。
 川田氏は「20年を機にコース点検をしてみようかということにつきます」と語る。メンテナンス予算に四苦八苦しているコースから見るとなんとも贅沢な話ではあるが、コース側も設計者・川田氏の意見を積極的に取り入れて、大がかりな工事ではなく「気が付いた所からチェックし手直ししていこう」(川田氏)と計画を進めている。「イーグルポイントは年間入場者は非常に少ない。たぶん一般的なコースの半数ほどでしょう。その中で健全な経営をするのは大変な努力と思えますが、特殊≠ネ運営体制がそれを可能にしているともいえます」と川田氏。
 イーグルポイントの正会員数はわずか114名。そして年会費は90万円。この高額な年会費と、一般に比べて半数の入場者からの利益によって運営されるわけで、クラブのテイストとしてはかつての社団法人制クラブのような雰囲気があると言っても過言ではない。

ナンバー1を目指すのではなくオンリー1を

 これまで数カ所のチェックと手直しを続けているが、大きく目立つのが練習場、ドライビングレンジのティグラウンドだ。
 「当コースの“売り”はいくつかありますが、練習場のドライビングレンジは他に誇れるものだと思っています。ティグラウンドの面積が2300〜2400平方メートルと広く、年間を通して芝の上からティアップして打てる。こんなコースは他では見ません」と川田氏。
 とにかく練習場が広く、そのティグラウンドがまた広い。一時このティにマットを敷いていたのを川田氏が見つけ「芝保護のメンテナンスの費用とイーグルポイントの練習場は凄いぞという声……。どちらを取るべきか。当然後者でしょうと説明したのです」と川田氏。
 無機質なマットに興ざめというようなことは少なくともイーグルポイントでは起きようがない。コース内でマット利用などは論外にしても、ドライビングレンジもそれを実行している例を知らない。
 歌の文句ではないが、ナンバー1でなくてもいい。オンリー1としての誇りを持てることの意義は大きいはずだ。
 他のコースとの圧倒的な違い。「これこそ一流の証し」と川田氏は胸を張る。
 とにかく“原点回帰”をモットーにコースのチェックを続けている。練習場のティグラウンドの整備と同時に10番ホールのティグラウンドも整備。周りをキレイにすると同時に、フルバックティを下げ、40m程の距離を稼ぐことができた。これで400ヤードが440ヤードに伸び、トッププレーヤーがドライバーをフルショットできるようになった。これまではクリークまで届くリスクがあって刻んでいたプレーヤーもいたが、その心配は無くなった。
 おなじようにティグラウンドを調整したのが3番パー5、18番パー4で、それぞれフルバックティを下げている。 「ここで問題なことはトッププレーヤーと一般の差です。これは飛距離の差でもありますが、いいコースというのはこの点にしっかり気配りがされていなければいけないでしょう」と川田氏は語る。
 そういえばイーグルポイントのティグラウンドはフルバックのゴールドからブルー、ホワイト、シルバー、レッドと5カ所に分かれている。
 フルバックとレッドでは18ホールで2,000ヤード以上の差がある。これならば、トッププレーヤーからシニア、レディースまで技量に応じたゴルフが楽しめるというもの。
 なるほど、こう見てくると全国区の女子トーナメントを開催しているにもかかわらず、イーグルポイントの知名度が高くないという理由が分かろうというもの。
 ただし、コース側のオンリー1を目指す姿勢が実を結び、“少数精鋭”のメンバーでありながら、これからのゴルフ界に一石を投ずることは間違いないと思えるがどうだろうか……。

 

掲載順不同
クリックすると各コースの情報ページが表示されます。
詳細は各コースにお尋ねください。