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月刊ゴルフマネジメント Architect's Corner  2015 May. 協力:一季出版(株)
第23回 千葉カントリークラブ川間コースの巻
 

原設計/ 富沢誠三
改造設計/ 川田太三

千葉CCには野田(設計・藤田欽哉)、川間(富沢誠造)、梅郷(安田幸吉)の3コースがあり、昭和30年代の初めに順次完成した。
昭和32年、霞ヶ関CCでのカナダ杯(現ワールド杯)で日本人プロの中村寅吉・小野光一ペアの完全優勝で第一次ゴルフ・ブームが起こり、ゴルフ人口の増加、新設コースの量産が起きた時代。千葉CCはそんな時代に生まれ、人気を博したが、時代対応のためにいろいろなコースの手直しを施した。特に、梅郷Cでは平成17年に大久保昌&川田太三の1グリーン化改造を終え、平成26年、二度目の日本オープンの舞台になった(優勝・池田勇太)。
そして川間Cは開場18年後の昭和50年に18ホールから27ホールに拡張された。当時のゴルフ場運営では18ホールのハウス規模、人員で27ホールの運営が可能であることから流行した経営スタイルだった。
しかし、新規に土地を買い増したとはいえ、27ホール拡には無理な点があり、リニューアルする必要があったので梅郷に続いて川田氏に27ホール全体を見直す作業が依頼された。川田氏にとって今度は単独で、川間Cのホール配置からグリーンのリニューアルまでに乗り出すことになった。平成18年から1シーズン9ホールずつ改造し、3年かけて27ホールの改修を終えた。9ホールずつコースをクローズしての工事が順調に推移したのは27ホール規模だったお蔭だろう。
そこで、川田氏と管理部長の武藤和良氏にリニューアルのテーマについて話を聞いた。

……川間Cの改造のテーマは?

川田 18ホールから同じ土地に27ホールにするのは無理があったと思われます。開場当時の川間Cは“距離のある7,000ヤード級の広いコース”が謳い文句で、関東には数少ない一級品コースだった。せいぜい相模原、鷹之台、大洗、狭山くらいでしたから。それを27ホールに拡張した結果、ホール間のインターバルが長く、次のティへは畑を越えて歩く必要があったり、畑にホールを造成したので、水処理に問題が生じたりしたらしい。ゆったりした距離の長いコースから無理のあるワンランク下の評価になったのでしょう。

……関東エリアで他にも18ホールから27ホールにコースを拡張した例はありますが、ほとんど巧くいっていないようです。新規の9ホールは制約が多く、狭いコースになるからでしょう。

川田 ホール配置やホールの入れ替え、新規のパー3ホール追加などを行いました。差支えのない範囲でホール配置やパーの入れ替えをしたのです。

武藤 ニュー・グリーンの日照問題等いろいろな角度から位置と大きさを検討しました。

川田 例えば、東Cの6番ホールなどフェアウェイを縦に割って2本のフェアウェイを入れたりしたらしい。ですから、グリーンのリニューアルというより、ホールを入れ替えたり、パーの規定を替えたり、27ホール全体に及んだ作業でした。そうして、平成18年に東Cから始め、西Cと南Cの順に1シーズン毎に27ホールのリニューアルを終えたのです。

……具体的に目指した改造のテーマは?

川田 梅郷Cの場合は2個のグリーンを1個にする作業、新規グリーンを造って要らない1個を外す作業です。だから、外した跡地を植栽やマウンド、窪地で自然に見えるように苦労したわけです。その点、川間Cは横に並んだ2グリーンを全部外して新たなグリーンを創造する作業で、これはまた別なプレッシャーがあった。新しいホールにするとしても以前のホールの面影や特徴を残したい。古いメンバー諸氏の郷愁があるはずですから。

……具体的にホールの入れ替えやパーの規定を替えたのは何ホールですか?

川田 東Cで3ホール、西Cで2ホール、南Cで3ホールですが、相互に関係するからすべてのホールを見直したことになるでしょう。

……具体的には、南Cの1番ホールは旧1番のパー4と2番パー3を一つにしてパー5にしましたね。グリーン前100ヤードから右に曲がるのは旧2番のパー3ホールを巧みに活かした改造ですね。

川田 旧2番パー3のフェアウェイを活かして直進と回り道の選択肢を作り、昔のイメージを残したつもりです。100ヤード手前の曲がり角に樹木があり、2オンにはタフでしょう。乗用カートのセルフ・プレーだから、昔の面影が残せればという思いはありました。

……乗用カートの運営だとクラブ・ハウス前にカートが沢山並ぶ風景がよく見られます。

川田 プライベート・クラブのスタートは静かに順序良くいきたい。大勢が群がるのは考え物。3カ所のスタート・ティへのカート道路のあり方を変えて広い芝地を見せ、ハウスから東コース、スタートホール右側の大きな池を見渡せるようにしてスッキリさせたかった。

……梅郷Cでもハウスからの風景を一変させたし、ハウス前の雰囲気は大切ですね。

武藤 メンバーやプレーヤーからは「コースが美しくなった」と好評を頂いており、ニュー・グリーンは年間を通じて良好な状態で推移しております。

川田 経済界のリーマン・ショック前に完成して良かったと思います。ノー・キャディによる料金の安さもあって評判は良いようです。

……残る野田Cも今年から18ホールをクローズして工事中とか?

川田 平成15年に日本女子オープンを開催し、李知姫が服部道子とのプレー・オフで4パットして服部に優勝をプレゼントした結果になり話題になりました。グリーンが総じてタフですから。今度の改造では根本的に変えます。

武藤 すでに工事は今年の2月から始まっており、9月中旬までに仕上げ、9月20日にリニューアル・オープンの予定です。

……川間Cのグリーンの芝種は?

川田 私は設計家の立場ですから、グリーンの芝種を指示したことは一度もありません。管理の専門家にお任せするスタイルです。

武藤 今回の川間Cは“ペンA-2”で梅郷Cは“ペンA-1”、次の野田Cは“007”の予定です。

川田 梅郷Cでも日本オープン開催前に何度もグリーンの部分的改修を行いました。今度はそうしたことのないようにしました。基本的には平均550平方メートルのサイズで、ホールの戦略性に応じて広く見せたり、狭く見せたり工夫しました。もちろんニュー・グリーンが第2打地点から見て、ホールの中央にあるように見せる工夫もしたつもりです。そしてグリーン全面のどこにカップを切っても良いように傾斜は3%以下に抑えました。試合などで4カ所以上のピン・エリアが確保できるようにしたのです。どうしてもカップが切れない傾斜の強いエリアはないはずです。

……ピート・ダイが造るグリーンにはジェット・コースターのように大きく曲がる勾配がありますが。

川田 1983年のUSPGA(全米プロ)を開催する前に、B.クレンショーが改造したリビエラCCのグリーンを見て、現地で話し合ったことがあります。彼の発想は傾斜がボールをどちらに曲げるか分からないほど微妙な方が良いという考え方。私も同意見でした。パットの名手が打って、ラインから2〜3cm外れるような傾斜がベストだと思うのです。打ち終わって「あれ! 反対に曲がった」と言うくらい読み難い傾斜が良いと思うのです。

千葉CCの3コースが装いも新たに改修を終えれば、クラブにとって新時代が到来するだろうことは間違いないだろう。

(文責・西澤忠・名誉協力会員)

 

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