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月刊ゴルフマネジメント Architect's Corner  2013 Jan. 協力:一季出版(株)
改造〜それは時に刻む進化の歴史
日本ゴルフコース設計者協会
理事長 川田 太三
 

新年、明けましておめでとうございます。日本ゴルフコース設計者協会の一員として、心からお慶び申し上げます。
毎々の格別のお引立てを感謝すると共に、本年も変わらぬ御理解と御支援をお願い致します。
私たちの協会は今年で、創立20年を迎えます。バブル経済の影響で、まだゴルフ場造成ブームがしっかりと残っていた1993年と現在とでは、ゴルフ場を取り囲む環境は、大きく変わりました。
創立時の数年前にバブル経済のピークが過ぎたとは云え、当時計画中のゴルフ場造成の勢いは続き、毎年の様に、全国で100もの新設コースが誕生していました。一方で、ゴルフ場の数が増えたことにより、我々、設計者にとっては、それこそ同時に4コース、5コースのプロジェクトを抱えるという、今、考えると夢の様な時期であったことも事実で、不景気感が少しずつ出ていたとは云え、1990年代までに、全国で2,400以上のゴルフ場がオープンしました。ところが右肩上がりの経済が根底にあって出来上がった新設ゴルフ場造成のスキームは、バブル経済崩壊で一気に立ち行かなくなり、銀行からの貸し付け、預託金返還、会員募集の不調、営業不振等々で一時の勢いは完全にストップ、それどころか2000年代に入って新設計画は事実上ゼロとなり、コースは完成したもののオープンできないゴルフ場も出てきました。
多くの新設コースが、民事再生法や会社更生法といった法的整理に進まざるを得なくなったことは痛ましいことで、ゴルフ界にとっては大変残念でしたが、我々設計者協会としても創立10年を迎え、もう一度、協会の在り方を深く考える時期でもあった思います。
その後の10年に大きな変化はありません。ゴルフ場業界の資本系列が整理され、少し落ち着きを見せていたのもつかの間、東日本大震災に原発事故が重なり、地域によっては大打撃となり、全国的にもゴルフ業界の元気回復には、大ブレーキになったことも事実です。
創立20周年を迎える年にあたり、協会として、何とかゴルフ場業界に元気を取り戻してもらいたい、沢山のゴルファーに戻ってもらいたい、ひいては、我々設計者がまた活躍できる場所を探したいという思いを、強く持っています。我々の貯えてきたゴルフコースの設計、維持管理、メンテナンスに関わる知識を何とかして、ゴルフ場が元気を取り戻してもらうための一助にできたらと思っています。

ゴルフコースの改造について

この10年の間に、ゴルフコース改造の話をよく耳にします。ほぼ10カ月から1年間、コースをクローズしての大改造だったり、懸案だった数ホールを集中的に改良する部分改造だったり、改造と云っても大から小まで色々です。
1987年に、それまで高麗のワングリーンのまま全く動かなかった廣野ゴルフ倶楽部が、難しいと云われた関西で、一気にベントのワングリーンへの改造を決行したときには、少なからず関係者の話題を呼びました。今から思えば、50年ほど前にビッグ3マッチで廣野をプレーしたジャック・ニクラウスが、『グリーンの芝がベントなら、世界の10指に入る』と云ったのは有名な話ですが、以後、どんな世界のゴルフコースランキングを見ても、しっかりとトップ50を維持しているのは立派です。
それまで、東コースの付属的な存在だった霞ヶ関カンツリー倶楽部の西コースが、廣野の数年後に高麗からベントへの改造工事を実行、数年間の養生期間の後、会員の合意を得てワングリーン化を完成、その後、日本オープンやアジアアマ等の大きなトーナメントの舞台として立派に通用していることは、決断の末の改造が良い結果を招いたと考えていいでしょう。
戦前からのコースは兎も角、カナダカップ後に誕生した創立50周年前後のコースも多くが、グリーンの寿命を考えていち早く高麗からベントへ、またもう一歩進んで、ベントのワングリーン化に移行しており、Tさすが名門Uの位置をしっかり守っています。もちろん、これ等の歴史のあるコースは預託金返還等の問題が無く、改造費用の捻出がこの20年間にオープンしたコースに比べて断然、容易であることはもちろんです。ただ歴史があるからといって、実行が容易であるとは限りません。
古いメンバーは総じて自分たちのコースをいじる事には積極的ではありません。自分たちが元気にゴルフをしている時に長い期間クローズしたり、コースが工事中だったりすることには反対です。またオリジナルの設計者の名前が偉大すぎて、簡単にはコースに手を加えられないという事情もあるでしょう。ただ、その偉大な設計者の作品としてのコースを大事にするから、手を入れないという考えには私は反対です。逆にその設計者を大事に思うなら、またその名コースを次の世代に伝えていくことが大事と考えるなら、それだけコースには手を入れてその時代、時代に即する状態を保ってやることが大切だと思います。クラシッククラブは十分使えますが、アンティーククラブは、見るだけと云っては、云い過ぎでしょうか。

改造の歴史、オーガスタ

オーガスタ・ナショナル・ゴルフ・クラブは、アメリカが大不況だった1929年のすぐ後にオープンしました。ボビー・ジョーンズがアリスター・マッケンジーと組んで、当時、戦略性を加味した夢のコースがオープンしたと評判になり、1934年からマスターズ・トーナメントが始まりました。ただ、どんなに素晴らしいコースであっても、時代とともに通用しなくなることは明らかです。オーガスタはオープン以来、毎年のように改造を加えて、パーマーやニクラウス、そしてタイガー・ウッズのチャレンジに対抗してきました。オープン当時からすると、池越えで有名な16番、パー3は全く方向が変わりましたし、アウトとインも逆になっています。距離も伸びて、30年前とは全く性格の異なったホールも出来ました。そして、堂々と世界のトップに君臨しています。あれだけの改造を加えても2人のオリジナルの設計者の名前は全く、その存在が変わっていないばかりか、逆に、その名前は高まっていると思います。
ゴルフコースは生きています。ですから、そのまま放っておくことは適切ではありません。芝生もコースは何もしゃべりませんから、気配りを決して絶やしてはいけないと思います。コースの樹木もどんどん大きく育っていますから、芝の生育も考えて必要な間伐を適宜行い、風通しを良くし日照、特に朝陽の当たる角度は十分に考えてやらないと、コースはそれこそ簡単に老化します。『木を切るな……』というコースは沢山ありますが、木を大事にするなら逆にその木が十分に生育できる様に、周辺を整理し環境を良くしてやることが必要です。でないと、すぐ、雑木林化してしまうものです。
私は最近、4コースでハウス前の改修を手がけました。練習グリーン上はスタートを前にしたゴルファーで大混雑、その周囲に5人乗りのカートが何台も並んでいて、それこそ、下町の駅前広場の様な様相を呈していたものでしたが、ちょっとした工夫でカートは視野から消え、緑が増えてハウス前の面積がそれ迄の倍の広さに感じる様になりました。 改造の必要性はコースに限らずハウスにもあり、予算がないからできないというものでもありません。どんなに少ない予算でも計画的に、そして、コースを少しでも良くしたいという意欲さえあれば、ちょっとした工夫で、期待以上の結果を得られるものです。日本のゴルフ場が元気を取り戻すために我々設計者協会は、そうしたアドバイスが少しでも出来る様に、創立20周年をそんな年の始まりにしたいと思っています。

 

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