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ゴルフコースの在り方と改造について
日本ゴルフコース設計者協会
理事 倉上 俊治
 

ゴルフコースの誕生と変化

ゴルフコースは完全な状態で誕生することは少ない。それは土地の面積、地形、土壌条件、方位の制約、行政の開発条例の制約、防災施設の制約、予算の制約、工事期間の制約等の条件のもとで誕生しているからである。そしてコース設計者はそれぞれの土地の個性を生かし、自然条件を巧みに利用してコース設計しているので同じコースは出来ない。
ゴルフコースが誕生してから永い年月を経るとホールの形状、樹木の高さ、バンカーの形状も変ってくる。コース設計者が考えたコースレイアウトやコース戦略コンセプトも少しずつ変化している。クラブの会員や経営に携わっている人たちの熱意により、良い変化をしているコースは多くのプレーヤーから支持されている。しかしコース設計理論やクラブ、ボール、スイング理論の発達によりコースの改造や各エリアの刈高、刈込み幅や面積、植栽などを変えざるを得ない状況も現実に起きている。時代の変遷と共にコースを戦略型に変えるためにコース改造が必要な場合やコースの安全上の問題、コース管理に支障をきたしプレーの公平性が保たれない場合は改造が必要となる。改造のときはコース設計者に相談し、原設計者の設計コンセプトを生かした改造がなされることが望ましい。

ゴルフコースのセッティング

ゴルフコースは各ホールの距離が正確でなければならない。ホールの距離はティの中心からIPまでと、そこからグリーンの中心までの水平距離の合計を表示する(パー5ホールはティの中心からIP、IPから第2IP、第2IPからグリーン中心までの距離。パー3はティの中心からグリーンの中心まで)。
40〜50年前の開場コースやアップダウンがあるコースは距離の表示が正確でないことが多い。距離計測の詳細はJGAに問い合わせると教えてくれる。最近は距離計測器を利用するプレーヤーが増えているので、正確な距離の表示はコースの信頼性を高める。
さらにコース内の杭の表示が明確になされていること(修理地、ラテラル・ウォーターハザード、ウォーターハザード、アウトオブバウンズ、線の表示も含む)。
コースメンテナンスが良く、特にグリーンはボールが傾斜どおりスムーズに転がり面全体が美しいこと。グリーン、ティ、フェアウェイ、ラフが適正な高さに刈込まれていること。バンカー内はルースインペディメントが無く、水溜まりができないように整備されていること。バンカーの砂厚はガードバンカーが10p。サイドバンカーやクロスバンカーは5pの厚さが必要。バンカーエッジはきちんと刈込み、打つ方向のエッジはリップ(芝面と砂面の段差)が付けられていること。ウォーターハザードは不測の事故に備えて救命浮き輪が設置されていること。
樹木の葉や枝が繁茂しハザード(バンカー、池、クリーク)、グリーン面が見えなくならない様に剪定されていること。コース内にカジュアルウォーター、ベアグラウンドが無いこと。これらの条件で整備されていれば安全に楽しくプレーできる。

コース改造が必要な例

日常のプレーで問題になるのはティグラウンドがフェアウェイの中心に向いていない場合である。ティの形状が四角いと、プレーヤーは無意識のうちにティ前方のラインに合わせて立ちショットするのでボールはOB方向や隣のホールへ飛んで行く。解決方法は(1)ティの刈込み形状を変え、ティ前面は曲線を付けて刈込む。(2)ティマークをフェアウェイ中心方向にセットする。この場合ティ前面のラインとティマークのラインが斜めになりショットしにくい問題が残る。(3)ティの向きをフェアウェイ中心方向に改造工事を行う。その時、ティが歩径路より高く、傾斜が急な場合にはティを低くすると傾斜部の芝草は傷みにくい。また、ティ周囲を囲む生垣はティに入る場所を限定するので出入り口付近の芝草は傷み、踏圧のため凹み雨水が溜まりベアグラウンドになる。生垣は撤去し、どこからでもティに上がれるようにすると芝草は良好なコンデションが保たれる。
大きな改造が必要になるのは、ホールの形状や高低差によりボールが場外に飛び出しケース。危険な場合は(1)ボールが飛び出すエリアに高い防球ネットを新設する。(2)ティの位置を横方向に移動し打つ方向を変える(右方向にボールが飛び出す場合は、ティを右方向へ移す)。(3)ボールが飛ぶ方向のIP付近にサイドバンカーを新設する。これは、あくまでもプレーヤーが打つ方向の意識を変えるためなので根本の解決にはならない。(4)場外へ飛び出すエリアに高木で防球植栽をする。(5)隣のホールとほぼ平行にホールがある場合は隣のホールと入れ替えて打つ方向を逆にする。打つ方向を逆にすればボールの飛び出しは防ぎやすくなる。(6)レイアウトを変更する。パー5のホールならば、パー3とパー4に分けることによりボールの場外飛び出しを防ぐ。これらの大きな改造はコース設計者を入れて現地調査と図面で検討し工期、工事費、工事中の問題点などを決めてから改造工事を行う。
ホールの距離が短く難度を上げるには(1)フェアウェイの幅に変化を付ける。ティから200ヤード付近を広くし、250〜270ヤード辺りを狭くするとハードヒッターに難しくなる。フェアウェイは曲線を入れて刈込むとティから見て美しく、ショットするとき目標を付けやすい。フェアウェイ幅が広い場合は、幅1.8mのセミラフ(ファーストカット)を付けるとやや狭く見え、ラフとの境がはっきりする。またサイドバンカーやクロスバンカーが浅い場合はバンカーの砂面を低く(深く)して難度を上げるか、打ち出し方向のマウンドを高くする。バンカーは古くなるほど芝草が伸びて狭くなっていることが多い。そこで周囲を15〜30pの幅でカットするとバンカーを深くしても狭く感じない。グリーン周りのガードバンカーも深くしたり、マウンドを高くすることにより難度は上がる。また、ショットしたボールが林帯近くのラフに入った場合、直接グリーンを狙いにくくするためラフに植栽して難度を上げる。植栽はコース設計者やプロのアドバイスを受け、戦略的に実施する。
コースの難度を上げることと、スムーズにプレーが行われることは矛盾しているように思われるが戦略型(ストラテジック・パターン)コースに改造することによりプレーヤーの技術、体力に応じて攻略ルートを選べるので遅延のプレーにはならない。

戦略型コースの改造

戦略型コースに改造するときは(1)地形の特色を生かし周辺地域と融合した造形にし、良いショットと悪いショットの結果が出るように、ショットバリューとデザインバランスを考えた造形が必要である。(2)日本の気候風土(四季があり、年間降雨量が多い)に合わせた造形、植栽が必要である。特にグリーン周辺の表面排水を考えた造形と周辺樹木の配植、常緑樹と落葉樹のバランス、方位とのバランスを考える。必要以上に木を切り過ぎると夏期の温度上昇に繋がるので注意したい。(3)グリーンはワングリーンにし、ハザード(バンカー、池)と大きさ、深さ、マウンドとのバランスをとり、グリーンのアンジュレーションを左右、前後に付けるとスコアの抵抗度は上がる。(4)コースの伝統とコース設計者の設計コンセプト、新しいコース理論、コース管理の経済性、効率を考え未来を展望したコース改造を行う。コース改造は時代のニーズとプレーの安全を考えて目的や方法をコース設計家の協力を得て決めて行くことが必要である。

 

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