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正会員 瀧本 有司
 

ゴルフ産業の現状認識

経済産業省の調査結果として、平成23年のゴルフ場利用者数が総計877万人、前年比5%の減少との発表があった。また、現状のプレーヤーの年齢構成や余暇活動に関する国民の意識調査結果などに鑑みると、ゴルフ産業の将来展望についても決して楽観視はできず、ゴルフ産業はまさに正念場を迎えているのではないか。
ゴルフ場運営者のみならず、コースの設計者や管理者、更にはプレーヤーまでを巻き込んで、ゴルフ産業の活性化を図っていかなければならないと強く感じているところである。

もっと身近なスポーツに

日本においては、一部の高所得者層の高貴なレジャー、或いは本格的な競技を志向するアスリート向けのスポーツであったゴルフであるが、今やオリンピックの正式種目としても採用されるほど、老若男女が楽しめる大衆化されたスポーツ(或いはレジャー)に様変わりしてきたのである。ゴルフをもっと身近に感じて頂けるような供給サイドの創意工夫への要求が、今後高まっていくのであろう。
最近では、ジュニアゴルファーを積極的に受け入れるゴルフ場が増えてきた。しかしながらハード面で整備が出来ていない状況のゴルフ場が多く見受けられる。
私たちの役割として、コース改造・コース管理手法のハード面の整備をしていくことにより、様々な年齢層の受入態勢を整え、多様な目的のゴルファーが楽しめる環境を提案すべきではないかと考えている。

コース改造・コース管理

ここまでの内容について、『既に考えているし、いろんなことを実施している』というゴルフ場経営者も多数いるだろう。確かに運営面において、ビジターの料金設定の見直しを始めとして、送迎バスやランチ付などの各種サービス、イベントの開催、ドレスコードの緩和、PRや予約媒体としてのインターネット活用など、ゴルフへの参加を促進する各種の施策が実施されており、大いに歓迎したい内容である。
しかし、コース改造やコース管理手法にまで踏み込んで、実践しているゴルフ場は少数派ではないだろうか。ゴルフプレーヤー層の拡大を図っていくに際しては、それ相応のコースの見直しや管理手法の変更が不可欠である。ビギナーやライトユーザーの顧客層が拡大していくときに起こりうる事態を想定し、その対策を実施しておかなければ、プレーヤー層の拡大を図るどころか、既存を含めた全てのプレーヤーにとって不幸な結果を招いてしまう可能性が高いであろう。

スムーズなプレー進行

(高森CCにおける取組み) ビギナーやライトユーザーの顧客層を拡大していくとき、最大限の注意を払うべき事項は『プレー進行への影響』だろう。ご存知の通り、現在のゴルフ場運営においては、ある1組の遅延プレーが後続の全てのプレーヤーに影響を及ぼすのであり、後続組にとってはそれがビギナーの組だからと言って許されるものではない。
ここで、長野県にある高森カントリークラブで実施した、プレー進行のための取組みをご紹介したい。

【高森CCの概要】
 長野県下伊那郡高森町山吹6955-23
 18H パー72 6803Y
 経 営:南信高森開発株式会社
 設計監修:ヤハギ緑化株式会社
 管理業務:ヤハギ緑化株式会社

(1)コース情報の提供
ビギナー・ライトユーザーの顧客層の拡大に伴って、一部のゴルフ場を除いてはセルフプレー比率が上昇している。これまではキャディが提供していたコース情報を、セルフのプレーヤーに伝達するために、以下のような対策を実施した。

OB杭:可能な限り、ティーグラウンド(以下「TG」)から見える状態になるよう、枝払いや杭周辺を刈込み。

看板類:TGからグリーンを確認できないホールについてはTGにホール案内看板を設置。その他、カート停止位置の案内看板やネクストTGへの誘導看板類も充実。

(2)バンカーの見直し
コース設計において、バンカーには戦略性を高める目的のほか、OB区域への飛出し救済など、一つ一つのバンカーに設計者の意図がある。しかし、クラブやボールなどのゴルフギアの著しい進化があるにも関わらず、開場当時から一度もバンカーの見直しが実施されておらず、設計者の当初の目的を果たせないバンカーになっているものも少なくない。高森CCでは、一つ一つのバンカーの目的を再度見直し、特にビギナープレーヤーにとってのみのハザードとなっていたバンカーについては思い切って撤去することとした。(図参照)

(3)ラフ刈高の管理
セルフプレーヤーの増加に伴い、ロストボールの増加も懸念された。特にライトユーザー層のプレーヤーは、自分の力量を認識していないことも多く、見当違いの場所でボールを探して思わぬ時間を掛けている状態も見受けられた。
そこで、ライトユーザー層のプレーヤーがよく打ち込んでしまうラフゾーンや、OBラインの周辺については、徹底したラフの刈高管理を実施し、少なくともボールの上部3分の1が見えるようなコース管理を実施している。ただし、このような管理を実施する場合は、容易にグリーンを狙えるような状態にはならないよう、注意が必要である。

結び

先述した通り、ゴルフは今や老若男女が参加するスポーツであり、全てのプレーヤーが自分の力量に合わせて楽しめなければならない。一方でゴルフは、トッププロから初心者までが、同じ道具の基準に則って、(TG位置は違うものの)同じフィールドでスコアを競い合うゲームであり、ここにゴルフ場運営の難しさがある。しかしゴルフ人口拡大のためには避けて通れない課題であり、業界をあげて取り組んでいきたいと考えている。

 

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