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ゴルフの歴史とこれからの課題
ゴルフ発祥と発達の歴史
日本ゴルフコース設計者協会
理事 倉上 俊治
 

ゴルフ発祥の起源は定かでない。歴史の中でクラブとボールが使われるゲームは多いが、事実を記録したものがないからだ。クラブとボールの歴史を見るとローマ帝国時代初期に「パガニカ」が広まり、ローマ帝国が広がるにつれヨーロッパ全域に広まった。湾曲した棒と羽根を詰めた革製のボール(直径4〜7インチ= 10〜18cm)だった。14世紀の中ごろ、イギリスで「カンブカ」が広まった。クラブで羽根製のボールを地面に記された印に向けて転がしたのである。1363年国王エドワード三世の命により、祝祭日に健康な男子がゲームに耽ることを禁止した。禁止されたゲームはゴルフのほかフットボール、ホッケーなどである。
ゲームの代わりに弓矢による射的の練習を強いられ、違反者は投獄された。このようなクラブとボールのゲームはフランスやオランダでも行われていた。しかしゴルフ発祥の地はスコットランドであることは誰もが認めている。1457年スコットランド国王ジェームス二世はゴルフ禁止令を出したが国民はほとんど無視をしてゴルフを楽しんでいた。その後、大航海時代(15世紀中頃から17世紀中頃)や1760年代にイギリスに産業革命が起こりゴルフはアメリカ、インド、日本、オーストラリアなど各国に広がっていった。
ゴルフコースの数は現在(2008年)、イギリスで2,752コース(イングランド1,897、スコットランド575、ウエールズ158、北アイルランド122)。アメリカ合衆国1万5,590コース。日本2,358コース。カナダ2,300コース。オーストラリア1,500コースであり、全世界198カ国に、3万2,300コースある。オリンピック種目になると益々コースは増えると思う。

ゴルフ倶楽部結成の歴史

世界最古のゴルフ倶楽部は1744年にスコットランド、エディンバラ海岸にあった5ホール「リース・リンクス」に「ジェントルメン・ゴルファーズ・オブ・リース」が誕生した。ここで13カ条の世界最古のゴルフルールが作成された。その10年後に2番目に古いゴルフ倶楽部「ソサエティ・オブ・セント・アンドリュース・ゴルファーズ」がセント・アンドリュース・オールドコースに誕生した。コースは当初12ホールを往復して22ホールだったが、1864年に現在の18ホールに変更された。1834年国王ウイリアム4世から倶楽部名に「ロイヤル」を授かり、「ロイヤル&エイシェント・ゴルフクラブ・オブ・セント・アンドリュース(R&A)」に改名した。
アメリカ最初のゴルフコースは1888年2月22日、ニューヨーク郊外ヨンカーズの牧場にアメリカゴルフのパイオニア、ジョン・レイドが3ホールのコースを作り、仲間5人とプレーをしたのが始まりで、1888年11月14日最初のゴルフ倶楽部「セント・アンドリュース・ゴルフクラブ・オブ・ヨンカーズ」を設立した(もっと古いゴルフ倶楽部があったようだが南北戦争[1861年〜 65年]で資料が紛失し確かなことは不明)。日本では1901年兵庫県六甲山麓にアーサー・ヘスケス・グルームが4ホールのゴルフ場を作り、1903年2月27日神戸商工会議所において神戸ゴルフ倶楽部の設立総会を開いた。その時の会員は120名で日本人は7人であった。5月24日に9ホールのゴルフ場を正式開場した。この様にゴルフの発展はゴルフ倶楽部によるところが大きい。

ゴルフボールの歴史

ゴルフボールの発達を見ると、17世紀以前は木の皮(ブナ材)に動物の毛と糸を詰めたものだった。17世紀に入り馬皮、牛皮のカバーに羽毛が詰められたフェザリーボールが作られたが、耐久性に劣っていた。1845年にスコットランドの牧師アダム・パターソンが、ガタ・ベルカボール(通称:ガッティ)を発明した。熱帯産樹木のバラキューム・ガタの根元から採取したゴム状の物質を、丸い鋳型で大量生産した。ボールを見やすくするために黒い表面に白い塗料を塗り、またボールの表面にタガネで溝をつけるとより飛ぶことが判った。その後表面に丸い溝のボールも出現した。ゴルフの発展と共に19世紀末にはタイヤやゴム製造の会社がこぞってゴルフボールを製造した。1899年アメリカの医師コバーン・ハスケルがゴム芯に糸ゴムを巻き付けガタ・ベルカのカバーを被せたボールを発明した。ハスケルボールはガッティボールより良く飛び、コントロールし易くなり飛距離は20〜 30ヤード伸びた。その後ワンピース、ツーピース、スリーピース、フォーピース、ファイブピースなどの各種ボールの出現となる。
ボールの規格は1921年USGAとR&Aはボールサイズを直径1.62インチ=41ミリにする合意に達したが1987年にアメリカンサイズに統一された。現在のボールの規則は重量が1.620オンス(5.93g)以下。ボールの直径は1.680インチ(42.67mm)以上でなければならないと定められている。

クラブの歴史(プレークラブ)

ゴルフ黎明期に使用されたゴルフ用具はアンティーククラブとして残っている。シャフトはヒッコリー、トネリコ、ハシバミ、リョクシンボク、レモンノキ、ランスウッドで、ヘッドはリンゴ、ナシ、モモ、チェリー、ウメ、バラであった。グリップはヒツジ、ブタ、ウマ、ウシ、カモシカの皮を巻いた厚みのあるグリップが特徴だった。使用クラブの本数は8本から12本用意してプレーしていた。本数が多いのはプレー中に石や岩などでヘッドが割れることが多かったためである。主要なクラブは2本のプレークラブ、グラスド・ドライバー1本、3本以上のスプーン、木製のニブリック1本、木製のパター1本だった。
ガタ・ベルガボールの出現でクラブのデザイン性能が変わり、ヘッドの裏側に刻み込んだ溝に溶けた鉛を流し込みヘッドに重さとバランス、打球感をもたらし、ソールやヘッドにヤギの角製インサートを挿入しクラブの耐久性を高めた。19世紀末にはゴルフが流行するにつれてアイアンの番手と種類が増えたが、アイアンヘッドは職人手作りの鍛造アイアンであった。1874年スコットランドでウッドフェース中央が膨らんだ「バルジャー・ドライバー」が考案され、またヘッドに直接穴を開けシャフトを差し込み接着剤で固定するソケット方式も考案された。この方式が現代のクラブの基本になっている。1898年頃にはアルミヘッドのドライバーが考案され、1910年代にはスチールシャフトも開発され1929年に公認されている。その後、1960年代にはカーボンシャフト、1980年代以降にメタルヘッド、1995年にはチタンドライバーが出現している。クラブの本数は1938年1月1日にUSGAは14本を上限とする規則を採用し、翌年R&Aもこれに倣った。現在のクラブの規則は全長は18インチ(0.457m)以上、パターを除き48インチ(1.219m)を超えてはならないと定められている。

これからの課題

ゴルフはスコットランドのリンクスから誕生し、ゴルフ愛好者が倶楽部を結成してコースを進化させ、ルールとマナーを作り、ボールとクラブも改良進化させて現在に至っている。現在ではスイング理論、ボールとクラブの性能向上で男子プロのドライバーの飛距離は1993年から2003年の10年間で30ヤード近く伸びている。昨年のメジャー競技では、ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC(7,435ヤード、パー72)のマスターズが16アンダーでフィル・ミケルソンが優勝。カリフォルニア州ペブルビーチGL(7,040ヤード、パー71)で開かれた全米オープンはイーブンパーでグレーム・マクダウェルが優勝。全英オープンはスコットランド、セント・アンドリュース・オールドコース(7,305ヤード、パー72)で開かれ、16アンダーでルイ・ウエストヘーゼンが優勝。ウィスコンシン州ウイスリング・ストレーツコース(7,507ヤード、パー72)の全米プロも11アンダーでマルティン・カイヤーが優勝。この様にコースの全長は長くなり、アンダーパーも2桁になると見ている方は面白いが、アマチュアのプレー感覚からどんどん離れていくように思える。アメリカゴルフ雑誌のインタビューを受けたプロも、このままのボール、クラブでトーナメントを行うには8,000ヤードのコースが必要になるだろうと答えていた。
コースの全長が長くなるとゴルフ場用地が拡大し、コース管理面積も広がり経済的な出費が増えることになる。ゴルフは老若男女がプレーして楽しめ、プロの競技を見ても楽しめるスポーツだが、プロと一般プレーヤーのドライバーの飛距離が80〜120ヤード離れてしまうと、バンカーや池などのハザードの位置も変えざるを得なくなる。そこでプロの競技に使用するボール、クラブに制限を設け、ドライバーの飛距離も250〜270ヤード程度に抑えてはどうだろうか。今この問題を解決しないとゴルフ本来の楽しみは薄れてゆきプレー人口も減少する。
日本ではゴルフをする人が年々減少している。2,358コースあるのだからプレー人口を増やしていかなければならない。プレー人口を増やすにはプレー費を下げることや、ジュニアの育成が必要である。基金はゴルフ場利用税の中から1人100円をジュニア育成基金にし、全国の小中高生に体育の時間にティーチングプロ(PGAインストラクター)がゴルフを指導する。クラブは中古クラブを年令に応じて改造し使用する。また、ゴルフ場では決められた曜日と時間にジュニアに開放しプレーしてもらう。プレーにはティーチングプロが同行しルール、マナーを指導する。子供の頃からゴルフに親しみ、プレーを通して自然の美しさ、素晴らしさを実感し、社会の規律を学び、友情を育むことこそゴルフ本来の姿なのである。

 

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