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月刊ゴルフマネジメント Architect's Corner  2011 Jan. 協力:一季出版(株)
ゴルフ場の環境保全とコース改造
日本ゴルフコース設計者協会
理事長 佐藤 毅
 

ゴルフ産業も他産業と同様、経済との密接な関係から成り立っていることに変わりはなく、このためゴルフマーケットの頭打ちや金融危機の影響などによって、ゴルフ先進国でのコース建設は減少傾向にある。その先進国に代わって台頭してきたのが、ゴルフ新興国での活性の動きである。経済不況といわれる状況にあっても、発展著しい新興地域におけるコース建設は目ざましいものがあり、沈滞ムードを見せる我が国のゴルフ界にとって、それが良い刺激剤になってくれることを願わずにはいられない。
グローバル的には経済の回復によって、ゴルフ場建設は今後も脚光を浴びるだろうとの見方もある。しかし一方には、世界的な流れとして注目すべきことに、ゴルファーの高齢化という避けては通れない極めて重要な問題がある。次世代のゴルファーが育ちにくい環境と不透明感漂う現状の中で、プレー人口の減少は今後のゴルフ界を占う上で、大きな懸念材料となっている。さらに言えば、ゴルフ場の経営を取巻く環境は、益々厳しい状況に拍車が掛かっていることも事実であり、一方で、施設を利用するプレーヤー側からはかなり高いコース品質が求められているのも今流であって、そこに堅実な施設管理と予算削減という相反する矛盾に悩むゴルフ場の姿が見えてくる。
プレーヤーの高齢化、ゴルファーの減少という時代を迎えた今日のゴルフ産業は、予算削減要求とプレーニーズの間の中で、メンテナンスに限らずゴルフ場全体のマネジメントを考える上で、極めて難しい局面に立たされていることは事実である。

環境保護

一方で、生物多様性の保護を含め、ゴルフ場における環境整備は重要な問題として位置づけられるようになってきた。生態系と生物多様性の維持、地球温暖化防止などの環境保護がゴルフ場の重要なテーマとなり、中でも小動物や野鳥など野生生物の良好な生息地として、重要な役割を担う施設だと認められるようになった。それは新設、既設を問わず整備が行き届いたゴルフ場は、社会的に好環境をもたらすと同時に、動植物に対しても生息環境を提供する施設であり、さらに自然保護の観点からも恒久的に持続されるべき施設であると言える。
環境の継続性は現代社会において極めて重要な課題であるが、その地域のなかで環境を守るための重要な施設としてゴルフ場が必要視されていることは間違いない。ゴルフ場経営は社会、経済、環境的に認められなければ成功しない。そのためには、より確かなコース整備ができるデザイン構築に視点が向けられるべきである。コース改造、改良は環境を考えて更なる進化をするべきであり、そのためには環境継続性のステートメント、ルーティングなどのマスタープランが必要であるが、環境を守る上でのコース改造が担う役割は決して小さくないだろう。

コース改造への期待と設備投資

わが国のゴルフ界はバブル経済の崩壊によって活力を失った状態が未だに続き、コース改造への投資意欲も減退しているが、今後のコース改造に対する提言、役割などを設計者協会から発信して行きたいと考えている。
ゴルフコースの改造はその目的や必要性にもよるが、プレーの戦略性、グリーン芝の張替え、カート道路の改善など、種類は様々でコースの品質と市場競争力を保つために行うコース改造が多くを占めるようになってきた。コース改造は顧客誘致のための最も有効な手段と考えられるが、きめ細かなマーケティングに基づいたコース運営、改造計画を進めることが必要である。つまり市場を意識してコースを改造する必要があり、ニーズに沿ったコース改良こそが今後の主流となるだろう。景気低迷の中、世の中は低価格が消費活動を支えているが、ゴルフ場もこの流れに逆らえない実態があることも事実である。しかし“安かろう、悪かろう”になってしまえば、ゴルフ離れがゴルフ場から始まることになる。我が協会としてもゴルフ界に貢献できるよう、新たな挑戦に向けて取り組んで行きたいと考えている。

クオリティを求めながらのコース管理費削減

メンテナンスに対する高い評価と期待が求められるのは今流で、これもまた、運営経費のコスト高に繋がる要因とされている。同時に、年々減少傾向にあるプレーヤーの入場者数から見ても、コース管理の予算範囲を適正に収めることさえ難しい状況にあり、こうした問題にどう対処すべきかもこれからのメインテーマとなる。
経費削減では人件費を減らすことが一番の方法だが、地域性、気候や地形によっても運営方法は異なり、コース面積、ホール距離、グリーン面積などの違いもコスト削減に違いを見せる。今後はコース管理面積の見直しなどを含め、いかに効率的な管理手法を確立できるかが経費削減の重要な課題となり、そのためのコース改造の必要性がそうしたところからも生まれてくるはずだ。プレーヤーのニーズは勿論だが経済性を重視したものでなければならず、環境維持と対峙したコース改良こそが次世代のコースに求められると言っていい。ゴルフ場の生き残りを掛けたコース改修、改良こそが今最も必要とされている。

コース改造と未来へ向けたランドスケープ

ゴルフコースを良くしようという意欲を持つのは誰しも同じである。しかしコースをバランスの取れた形で、意味を持たせて改良してゆくのは非常に難しいことだ。結論として言えるのはオリジナルの設計者の意図を継承し、改造の結果を確かなものにするためにも、コースの過去をさまざまな方法で学ぶことである。
ゴルフコースとは常に進化している生き物であり、グリーンやバンカーは年を経るにつれ、気が付かないうちにその形を変えて行くものだ。そうしたものを含めコースを見直し、改良して新鮮さを保つことは、ゴルフ場に与えられた永遠のテーマであり、使命でもある。
また同時に、環境に配慮したというだけではなく、コストが有効に使え環境の継続性を考えたデザインを完成することが、幅広い範囲の人々が楽しめるコースを造りあげることになる。メンテナンスが容易で、環境にとって適切であり、継続性があり、コストが掛からないこと。デザイン哲学とコストが矛盾しないことが基本であるが、いつの時代もニーズに沿ったコース改造は不可欠であり、そうしたコースが求められていることは間違いない。

ニーズで異なるコースデザインとこれからのゴルフコース

ゴルフコースの評価のひとつにコース設計の妙味があり、さらに芝管理のクオリティがある。どちらが劣っても評価対象にならないのも事実で、ゴルフビジネスに大きな影響を与え兼ねない要素であろう。
顧客によってそれぞれ異なるデザインニーズがあり、コースの満足度も異なるだろうが、ゴルファーニーズに応えるための実態把握は重要な位置づけになると言える。コースは歴史を経てその風格を造りあげるが、その風格を作り出すためのコース改良こそが最も必要だろう。
もちろん、コース改造は一夜にして完成されるものではないが、リデザインを日々続けることで、品質の高い作品が完成することは間違いない。コース改造、改良はそうしたところに原点を置き、新しい時代への足がかりとしての第一歩にしてほしい。

 

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