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ターゲットエリアと難易度の評価
日本ゴルフコース設計者協会
名誉理事 大久保昌
 

JGAは1978年以来のハンディキャップ制度を世界標準に合わせるために「USGAハンディキャップ方式」を導入すべく、今までのコースレーティングに加えて、さらに多くのゴルファーにも公平な制度としてスロープレーティングを導入することを検討している。豪州、中国、韓国などは既に導入を決めていることから、日本だけが取り残されないようにと、既にUSGA専門スタッフからレクチュアをうけ新しい方式の評価、査定法について検討を始めている。
世界の多くのゴルファーが同じ基準で、公平にゴルフを競うことができるために世界共通のハンディキャップ制度であることが望ましい。今までの日本方式のようなスクラッチゴルファーだけを基準にするのではなく、飛距離も技術も劣るボギーゴルファーのためのレーティングが均衡を保つためにも必要である。米国では「USGAコースレーティング」(1976)に加え、「USGAスロープレーティング」(1986)が考案され、同じ頃英国にもそれに類似しているといわれる「スタンダードスクラッチスコア(SSS)」(1983)があり、両方ともレートは55〜155(標準113)に区分されている。レーティングシステムの導入は難易度の評価にも影響し、基本となるモデルゴルファーの能力について各国とも表1のように飛距離を設定している。
各国ともコースレーティングにとってコースの距離の評価ウエイトが高い「距離レート」について、男女別のスクラッチとボギーレートがある(表2)。
またフェアウエイのランディングエリアのボールランは、英国30ヤード、米国25ヤード、日本20ヤードが標準とされ、またスコアカードに表示される距離の計測誤差は250ヤードで±1ヤードまでに決められている。

スロープレーティング

旧来のハンディで難しいコースを同じティからプレーするとボギーゴルファーはスクラッチゴルファーに対して不利であることから、USGAは数学者に依頼し10年かけて、1986年にあらゆるレベルのゴルファーのために公平に機能する「USGAスロープレーティングシステム」を考案した。加盟コースでは各ティごとに男女別のコースレートとスロープレートの二つのレートをもつことになった。判り易い例としてテレビでも放映された2010年USオープンが行われたペブルビーチゴルフリンクスと近隣のスパイグラスヒルゴルフコースの各ティの二つのレーティングと総距離を比較したものが、次の表3である。 ペブルビーチGLよりスパイグラスヒルGCの方が距離は短いのにスロープレーティングが高く、難しいコースであるということになる。なおオーガスタナショナルGCはバック7270ヤード、レート74.0、スロープ135と前の二つのコースより評価が低いが、プレイアビリティは高いコースである。
ゴルファーはUSGAコースレーティングのあるコースで、基本となるハンディキャップ(Index)を取得し、プレーするコースで使用するティのスロープレーティングと、コースハンディキャップ表(Course Handicape Table)から当日のコースハンディキャップを決めることになる。いわばゴルファーは公認ハンディを二つ持つことになる。

難易度の評価と査定

日本ではコースレーティングはスクラッチゴルファーを基準に距離レートに難易度の評価を加え、査定されていたが、スロープレーティングが導入されるとボギーゴルファーのために、各ホールごとの実際のプレーの難易度とそのプレーに与える障害の程度即ち地形、フェアウェイの幅、ハザード、OB、樹木、グリーンの状況など10項目について採点し、評価の重要度によってポイント化される。従来の日本での難易度の評価はマイナス1.8〜プラス1.8の範囲しか加算されない。
しかし難易度の評価と査定については大変専門性が高いので、精通した査定委員によって行われるが、コース設計やコース改造にもかかわりのあるターゲットエリアの難易度の評価、特にハザードなどの障害の程度についても長期的視点から見直しが必要になるだろう。
なかでも「SSS」ではターゲットエリアはショットの長さに応じた精度の範囲と同じで、スクラッチゴルファーの3分の2の確率の精度となっている。そのエリアの広さは、表4の通りである。
ショットの距離が短くなるほどターゲットエリアは狭くなり、プレー上の障害の度合いはターゲットエリア内にあると難易度の評価は高くなる。SSSの評価ポイントについては、かなり具体的でわかり易くクラブ向けのマニュアルまである。
ターゲットエリアの難易度の見直しをする際には参考になることが多いので、次に評価ポイントについてその要点を述べたい。
評価ポイント(表5)は右に行くほど高くなる。
その他にラフの芝の長さとか密生度、偏向風などのプレーへの障害の度合い評価、査定の対象になる。年々進化するゴルファーがコースにチャレンジする楽しみを失わないようにするためにも、ターゲットエリアについて戦略性や障害の程度を15年毎のレーティングの再査定やコースの改造の際に見直してみることも必要ではないだろうか。
アメリカの設計者トム・ファジオは、「コースは易し過ぎもよくないが、難し過ぎるべきではない」といっているが、特にコース改造をする場合でも傾聴に値する意見だと思う。

 

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