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21世紀ゴルフへの提言
月刊ゴルフマネジメント Architect's Corner  2008 Aug. 協力:一季出版(株)
楽しくプレーするために
日本ゴルフコース設計者協会
名誉理事 佐藤 忠志
 

今年度は、男子プロゴルフ界に石川遼プロが誕生してトーナメントが盛り上がり、ギャラリーの観戦が増え、より多くの人々がゴルフを楽しんでいます。このようにゴルフを楽しむ人々が多くなり、一般のゴルファーも少しずつプレーする機会が増え、プレーヤー人口も回復してきております。
ゴルフの魅力はプレーする楽しさ、観る楽しさなど、老若男女を問わずすべてのゴルフ愛好者が生涯スポーツとして楽しむことができることです。このような状況下でゴルフ場側もプレーヤーのニーズに応え、より多くの人々に来場していただくため、接客はもとよりゴルフ場の整備改善が必要となっています。
最近はグリーンのベント化が進み、ほとんどのコースがベントグリーンになってきました。ではベント化によってそれぞれのコースは、魅力あるコースに生まれ変わることができたでしょうか?
コースは生き物であり、10年、20年と変化のないコースではプレーヤーも魅力を失い来場者が減ります。ゴルフ場は10年ないし20年毎にコースのリニューアルが必要になります。経営者も厳しい環境の中、いかにして存続させるかがゴルフ場運営の課題であり、そのためには長期計画を策定して、毎年整備予算を計上し、何年後には何を行うかなど計画性をもってゴルフ場を魅力あるコースとして維持していかなければなりません。
私もプレーヤーとして色々なコースでプレーしておりますが、より多くの人々が楽しくプレーできるコースとするためにはどうすべきか?と、悪い癖でゴルフ場を見てしまいます。そんな中で気がついたことを、今後の整備にお役に立てばと思い列挙します。

1.レディースティーインググランドの新設

よく見かけるケースで女性ゴルファーのために前方に作られていますが、管理者や施工業者に直接依頼して作られていることが多くみられます。コースによって条件は異なりますが、歩径路(カート道)と反対側だったり、小さい面積で階段があったりと、利用者である女性やシニアの人々にとって使いにくいティーインググラウンド(以下ティー)があります。 コースにおいてグリーン及びティーは重要な施設であり、設計者のアドバイスを受け、プレーヤーの動線などバランス良く配置し、女性やシニアにとって安全で利用しやすい段差の少ないティーを作ることが望ましいといえます。
また、面積も100・以上を確保し、ホールの景観にも配慮して楽しくプレーしやすくすることが重要です。そうすることで損傷も少なく管理面においても十分メリットが生まれます。ゴルフ場によってティーの数はまちまちですが、最低でも3カ所、多いところで5、6カ所はあります。男性と女性では飛距離が違うため、設計上でも女性ゴルファーを考慮してティーを設定しています。レディースティーは一般男性が最も使用するティーより前方に男女の飛距離差を考慮して作り、コース全体を統一的に設置するのが望ましいといえます。よいゴルフ場として統一的なバランスの良い配置、安全で管理メリットもあるバリアフリー型がゴルファーには歓迎されます。

2.カート道について

コースの中に乗用カートを入れると芝生の損傷を生じ、コースコンディションを保てないためカート道が必要となりました。カート道はプレーヤーにとっては近い方が便利ですが、プレーにおいてはアンフェアな面があり、また景観上もティーから見えないほうがよいといえます。この相反する条件の中で最も理想的なカート道を設置することは簡単ではありません。利便性を優先すると景観やプレーに影響があり、景観を重視すれば利便性が劣ってきます。
コースによっては理想的な設置をすることに大変苦労することも多いと思います。計画に際してはコース全体を十分分析し、よくプレーをするメンバーや管理者の意見を聞き、管理道路との併用などを含めて理想的なカート道を作ることが望まれます。カート道がコースイメージを損ねているケースが多くみられます。重要な施設であり毎日利用するカート道の善し悪しがコースの評価に影響することもありますので、最善を尽くして設置する必要があります。
乗用カートの利用が多くなった今日、電磁誘導式カートが安全であり施設上からも最も良いと思います。ティー廻りとグリーン付近は管理上道路も必要であり管理道路併用で作るとよいでしょう。管理道路が必要のない部分についてはレール型のカート道がプレーへの影響も少なく、また景観上も最も良いと思います。
安全で楽しくプレーするためにホール間はカートを大いに利用すべきですが、フラットなホールでは健康のためにも歩いてプレーすることをお勧めします。車社会の今日、多くの人は日常生活の中で歩く機会が減っています。芝生の上は、クッション性にすぐれ膝や腰にも優しいので、ゴルフの時には無理しない範囲で出来るかぎり歩いてプレーをしましょう。
若い人達の中にはゴルフはカートでするものと思っている人も多いようですが、前にも申し上げたようにプレー中は歩いてスムーズなプレーをすることを望むものであります。

3.林地について

世界的な地球温暖化が叫ばれている今日、ゴルフ場林地は大変大きな役割を果たしています。日本にはリンクススタイルのゴルフ場はほとんどなく、森林率の高い開発条件で作られています。多くのゴルフ場は開発時には自然破壊とか環境汚染などと云われ、環境アセスメントなどの調査をし、その対策を施したゴルフ場が多く、CO2の削減にも貢献しています。オープンから20年、30年のゴルフ場は残地森林が40%以上あり、さらに植林により60%以上が林地です。また古いコースは、オープン時にはほとんど樹木がないコースが多く小さな樹木を植林していましたが、現在では大きく成長して立派な森林となっています。
国内の多くの山では松喰い虫により松の木が枯れるなどの被害が深刻です。さらに、近年多くの山林は十分な管理がなされないために荒れ放題の山林が多く、これは植林地でも同様の状況がみられます。これらの山林を再生し、CO2削減にも役立てるため企業やNPO法人による管理が行われつつあります。ゴルフ場はコース内の林地を含む管理がよく行われているため、健康的な森林として保全されているといえます。前述の松喰い虫による松枯れの被害についても、ゴルフ場内の松林においては対策が施されてきたため、立派な松林をみることもできます。言い換えればメンバーやプレーヤーはゴルフを楽しむと共に森林保全にも貢献しているといえます。
ゴルフ場の樹木は年々大きくなり、その管理や芝生の維持において、日照や通風をよくするため間伐や剪定などを行い常に管理しているため、良好な樹木が守られています。

4.最後に

ゴルフ場が健全に維持されているのは、ゴルフを楽しむ人々が多いからであり、そのためには、ゴルフ場はこれらゴルフを愛する人々が満足する施設を提供することが大切であります。プロゴルファーから老若男女の一般ゴルファーまで、多くのゴルファーは戦略性を求めています。ゴルフ場は自己の特性を生かし、メンバーをはじめ来場者のニーズを的確に捉え維持管理して整備改善していかなければなりません。より多くのゴルファーがゴルフを通じて健全な精神を宿し楽しくプレーすることで、それが社会貢献に大きく役立つことを切に望むものであります。

 

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