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真のゴルファーとゴルフのために
日本ゴルフコース設計者協会 名誉理事
大西 久光
 

中村寅吉プロの功績

1957年カナダカップ観戦のために大阪から夜行に乗った。
今振り返ると、このときのカナダカップが私のゴルフ界における仕事の原点だった。サム・スニード、ジミー・デマレーなどすごい世界の名手が集まった中で、中村、小野ペアーが優勝し、第一次ゴルフブームが起こったことは周知の事実である。
1959年関西学院を卒業した私はゴルフ部のキャプテンをしていた縁でゴルフボールの生産を始めた日本ダンロップに誘っていただくことになった。東京事務所でゴルフボール販売を始めた私は初仕事として砧ゴルフ場の中村プロを訪ねた。目的はゴルフ界のヒーロー、寅さんにダンロップボールを使ってもらうことだった。当時も英国製の「ダンロップ65」は有名だったが、国産はまったく評価されない時代だった。当時アマゴルファーはプロにも親切な対応をしてもらっていたが、寅さんは別格だった。ボールを持っていってもべランメー調で「その辺に置いとけ」で終わりだった。
しかし、2ヶ月ほど通ったとき、「使えそうだから、今度のオーストラリアのカナダカップで使うよ」とのこと。心配でどきどきしながら寅さんの帰国を待った。帰ってきた寅さんは一言「よかったよ」と。その後、寅さんの口から「国産ダンロップ65」の評価が次々にプロに伝わった。当時のボールは1個300円と高価だった。
ボール2個分で1日のゴルフプレーが出来たのだから。それから2ヶ月ほどだっただろうか、ボールの在庫が無くなり、増産に増産を重ねても品薄は数年も続くほどの盛況になった。ボール販売のために入社した私は毎日ボールを配給するだけの仕事になった。数箇所のゴルフ場売店では売り上げの100%がダンロップだったこともあるほどだ。
そんな状況からゴルファーの拡大を考えなくてはならなくなった。寅さんのようなヒーローが出てこそゴルファーが増えるという信念の元でプロトーナメントの世界に首を突っ込むことになった。
1963年読売グループによって「日本シリーズ」が始まり、これをダンロップが協賛することになった。そのときのことは今も忘れられない。読売の幹部の方に「入場券を売ったらいかがですか?」と言ったところ、「ただでも見に来ないのにそんなこと無理だ」と一蹴された。しかし翌年、入場券を販売したところ観客が増えたのに驚いた。そんなウソのような時代を経過して、現在のプロトーナメントは大きな発展をしてきた。同時にゴルフ界をリードしてきたことも事実である。1973年のオイルショックの後もゴルフ界は冷え込んだが、プロゴルフ界にAOブームや樋口、岡本の活躍があり、回復が早かったことでもわかる。逆にバブル崩壊後はプロゴルフの勢いもとまり、宮里藍や石川遼まで回復が遅れたことを見てもプロゴルフの影響力を知ることが出来る。

ゴルフの精神とゴルフの本質

それではこれからのプロゴルフが果たすべき役割は何だろうか。
過去のゴルフ人口拡大に貢献してきたプロゴルフもその存在意義を変えていかねばならない。確かに日本のゴルフ界は大きくなり、世界第2位のゴルフ人口になった。その一方で「ゴルフはスコットランドで生まれ、米国で発展し、日本で堕落した」と揶揄する声もある。量的な拡大には成功したが、質的な成長は出来なかった。
ゴルフの本質が理解されているだろうか。ゴルフ精神は浸透しただろうか。これらのいずれも私自身の反省を含めて、大きな課題であり、これからの問題点である。トーナメントプロにスポットを当てすぎたためにスコアのよい人が威張り、ローハンディの人が良いゴルファーのような定義が出来てはいないか。良いゴルファーとはうまい下手ではなく、ゴルフ精神を理解し、守る人であろう。
プレーのうまい人がゴルフのすべてを知っているわけではない。たとえば、プロゴルファーがゴルフ場の経営や運営に精通しているだろうか。プロがコースのメンテナンスの専門家だろうか。全てのプロがルールに精通しているだろうか。ゴルフはプレーのうまい下手に関係なく、奥の深い知識を必要とする部分が多い。
中でもゴルフ精神を理解し、マナーやルールの原則を知ることが重要である。というものの私自身も若いときからいろいろ注意されながらも、もっとも重要なことがゴルフ精神であることを深く認識していなかった。もし、その認識が十分であれば、トーナメントの開発も少し違った形になっていただろう。
今こそプロトーナメントのあり方、社会的な意義を考えてゴルフ界発展のためのトーナメントになってほしいと期待している。

プロトーナメントの義務

成長してきた現在のトーナメントを見るとき、どうしてもいくつかの疑問が残る。その第一は開催コースの選び方である。
トーナメントプロがプレーするにふさわしいデザインのコースが選ばれているだろうか。海外からも多くのプロが参加するようになり、世界に通用するコースでの開催はきわめて重要な要素になっている。しかし、いまだに2グリーンのコースで大きな大会が開かれている。多くのゴルファーに対し、2グリーンが世界基準からはかけ離れたコースであることの認識を深めていかなければならない。しかもゼネラルルールには2グリーンの規定が無いから、しばしばルール上の問題が発生する。日本ゴルフ協会やツアー機構はトーナメント開催コースだけは1グリーンに絞る英断をすべきだろう。それでこそゴルフ界に大きな指針を示すことができる。
次はコースセッティングである。
クラブやボールの進化に伴い300ヤードを超える飛距離が出てきたことに大会主催者がこだわりすぎていないか。全米オープンを見てもロングヒッターを意識しすぎたセッティングが目に付く。
あたかもそれらの選手をいじめて喜ぶかのような狭いフェアウエイやバーディどころではないホールロケーションなどである。
日本オープンでも500ヤードを超えるパー4でランディングエリアのフェアウェイが20ヤードも無い狭いセッティングはフェアとは言えない。300ヤードのドライバーショットを打てる人に30ヤード幅のフェアウェイを用意することで、その技術を見ることが出来る。
タフなコンディションといじめとはまったく違うコンセプトである。常にロングヒッターにはメリットとデメリットの両方があり、選手はいかに決断するか、忍耐するかの判断を求められている。
マスターズが開催されるオーガスタですら距離を7,450ヤードに伸ばし、ラフを作ったことに異論を唱える選手もいる。それが自分に有利か不利かではなく、オーガスタコースがどちらのほうが興味深いコースかを論じている。
私の長いトーナメントプロデュースの経験から確信を持って言えることは「フェアなコースとセッティングこそがすばらしい大会を作る」ということであり、ファンに感動を与えられる。

プロゴルフの社会的な意義

審判のいない、完全自己責任のゴルフをフアンに示すことが大切だ。
「米国でツアーに人気があるのはプロゴルファーのマナーがほかのスポーツに比べて良いからだ」とフィンチャム・コミッショナーが断言した。日本でもトーナメントがゴルフのすばらしさを社会にアピールしなければならない。より良いコースでのトーナメントがそのためにも重要な要素になる。

 

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