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月刊ゴルフマネジメント Architect's Corner  2008 Jun. 協力:一季出版(株)
国際的レベルのゴルフへの道
日本ゴルフコース設計者協会 名誉理事
加藤 俊輔
 

失敗も楽しむゴルフを

あらゆるスポーツにおいて歴史を重ねる中で、進歩するために改革の努力を重ねている。
“ゴルフ”は自然を相手とする。広く豊かで恵まれた自然条件を持つそれは、変革の歴史は長く、深く、大きい。
定められた規格もないに等しいゴルフが、永きにわたる時代経過の中で、コースを中心に変化してきたのは、その時代のゴルフへの願望がそうさせてきた当然の“求め”であった。リンクスランドから生れた、といわれるゴルフが世界に拡まっていき、今日ではあらゆる自然条件の中で造り出され進歩しているが、コースが18ホールをひとつの単位として、パー72を基本としたのも近世のことである。
今日、欧米のゴルフ事情を見ると、さらなる内容の豊かさを求め、より難度が上がることを望むかのようなゴルフ場が人気を呼んでいる。最もゴルフが盛んでプレーを楽しむ人口の多いアメリカの例に見ると、以前よりも個性的で、高難度、アクセントの大きい新しいコースが誕生し、プレーヤーはそこを目当てに遠方からやってくる。これまでにないビューや難度、戦略性の高さを求めているのだ。良いスコアを求めるほかに、レベルの高いコースに挑戦したくなっているのだ。美しい、安定したコース造りが中心だったアメリカにあって、よりレベルの高いプレーが出来るコースを求めだしたといえる。ゴルフ場も当面の利益より、プレーヤーのニーズに沿ったコースを提供する、という思考がコース開発の目玉ともなり、新たな歴史を重ねている。
スコアよりも個々のホールにチャレンジする楽しさを味わいたいのだろう。成功率の高い、美しいだけのイージーなコースよりも、ショット、パットの精度を識別してくれる内容を求める上級者が多く生れているのである。同じ条件で再びプレーすることはありえないゴルフは、どこのどんなコースでプレーをして、いくつで周れたか、がその日の満足につながる。その意味においてスコアだけで、プレーを満足させられるものでない。各ホールが持つ、その日の自然条件も合わせた選択の成否を楽しむものだ。成功と失敗が同居しているから成功を喜び失敗も喜べるコースでプレーするのだ。

世界的選手が育たない

どのホールもフェアウェーや中央を狙い、限りなくボールを飛ばすことにより、好結果が得られるような単調なコースを良いコースだ、と識者が説明しないのは当然だが、日本のように利益最優先のシステムとコースとが、ゴルフの持つ本来の楽しさを後回しにしてきてしまったことは否めない。仮にA、B、Cとコースにランクを付けたとき、日本のコースでは残念ながら90%以上はBランクに位置づけられる。それこそがゴルフ本来の特徴を殺してきてしまった。自然の風雨や自分のコンディション、リスクとチャレンジといったセッティングをも自己の判断によって選択し、その結果、成功した己のプレーに喜ぶことを忘れていたのだろうか。もし気付きもしなかったとしたら理由は多々あろうが、コース造りを担当した設計者の責任も大きい。コースの基準や条件を考えずに、良いコースを造ってほしい、と依頼したオーナーサイドにも問題がある。
プロゴルファーに眼を向けてみても、良いコースが少ない日本では世界と十分戦えるプレーヤーは生れにくい。ゴルフを隆盛させ、人格を育成し、世界的プレーヤーを育てることがゴルフ界のひとつの目標であるならば、ゴルフ関係者が一丸となって諸策を講じなければならない。その意味での関連機関の責任は重い。他人事のように何もしないのではなく、組織に新風を送る人事や活動をしなければ、日本のゴルフの明日はない。また歴史を綴ることも出来ない。そうならないためにも若い人達に行動を起こして貰いたい。世界レベルで発展努力しなければ、世界のリーダーとなることは出来ず、世界的プロゴルファーも生まれず、注目もされない。注目されない日本では、将来の喜びは得られない。当然、事業としても将来はない。個々の勝手に任せて、我関せずのスタイルを取り続ければ、おのずとゴルフ界も沈没していくのではないだろうか。今、大切なことは統一されたコンセンサスの基に、一歩ずつ前進することだ。
私はグリーンのシングル化を長きに渡り主張し続けている。ゴルフ関係者と議論を重ねる中において改めてその問題を問えば、誰もが正しい、という答えを出す。しかし、いまだに日本ではツーグリーンがまかり通る。これでは世界に通用するわけがない。シングルグリーンという初歩的問題ですらまとまりもしないのでは、ゴルフの将来など語れまい。

コース選定も国際基準で

苦言を重ねれば、日本のランキングにしても基準がないといっていい。コースにA、B、Cと識別をして内容の違いを明確に出来れば、少しは理解されるだろう。しかし、そこにも基準が重要であることをあえて書き加える。現在のランキングの評価はばらばらで、知識の統一もなく、基準が明確でもなく、それでいてランキングが一人歩きしていく。そのために現実は権威のあるものでなくなる。プレーヤーとしての能力の有無。世界を知る知識力。我田引水的言動。等々…。 ゴルフコースの評価の中心にあるコース選定は、一般ゴルファーが選んだコースをプロゴルファーやコース設計者、ジャーナリストなどいずれも世界を十分に知る個人によって識別させて、レベルを星数などで併記することもできる。いずれにしても、コース選定とランキングを決めるデータを明示することは基本となる。基準もなく選定し、1位と30位の違いは何処にあるのか。基礎的なことも決まらずランキングを付けるべきではない。ゴルフの間違った認識を振りまくことにもなる。日本の歴史は浅く、全てにおいて未熟だ。
今の時代はテレビ中継なども含め、世界を対象として動いている。様々な基準づくりにおいても世界の基準で決めなければならない。外国から学び、納得できる内容が得られたとき、日本のランキングも本物に近づける。今の時点では、1位、2位を競うことより、大きな括りで比較するものである。
私的な意見だが、コース選定において歴史の古さ、プレーの可否、プレー代金、トーナメントの知名度などが条件のひとつとなっている場合がある。しかし、中心となる基準はコースの内容で決めるものである。その理由として世界のコースでは、コースの状態が悪化するとランクは下がる。また一方で、突然上位にランクされることもある。コースを中心に見ているからである。コースの良し悪しを的確に評価することで、コース同士を競わせるのだ。結果、コースのレベルも上がる。日本のコース選定の基準も世界に合致したものでなくてはならない。
日本のゴルフコースでは、ますますコース改造に拍車がかかるだろう。それは本来の流れといえる。道具の進化、コース管理の進歩など、それに伴いコースを改造していくのは当然である。同じようにコース評価も時代にあったものでなくてはならない。一度決められたランキングがほぼ固定されてしまうようなことが起きれば、ひいては“ゴルフ”の進歩、進化の道を塞ぐことにもなりかねない。その為にも、国際的レベルでのコース評価の基準づくりが急務となる。
ゴルフ界全体で世界を学び、日本の優れた部分や未成熟な部分を知る。けん引役となるプロゴルファーを育てることを学び、それを実行していくことが必要だ。なすべきことを語らい、一致して推し進めよう。ゴルフ界の目標に向かって。

 

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