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日本ゴルフコース設計者協会 名誉理事
小林 光昭
 

ゴルフの楽しみ方

この道50年、多くのゴルフコース設計に携わってきました。その間、波瀾万丈、オイルショック、バブルの崩壊など、ゴルフ業界は幾多の苦難の道をたどってきました。ここへ来てやっと、少しだけ進行方向が見えたような気がします。

乗用カートの導入、セルフプレー、プレーフィーの値下げなどと、大衆化の方向にあります。また、100人、200人による大型のゴルフコンペは姿を消し、少人数によるお友達ゴルフが多くなりました。これは、ゴルフ本来の姿に戻ったと考えるのが正しく、喜ばしい傾向です。しかし、急速な大衆化のために、ルールの無知、マナーの欠如と、スポーツとしての基本的部分が薄れて、ゴルフ場が大人の遊園地化、遊技場化していくのではないかと心配です。

コースを訪れると、設計コンセプトについて質問を受けることが多くあります。答えはいつも、「豊かな自然を満喫して、すべてのゴルファーが楽しくプレーできるように」と調子の良い決まり文句にしています。でもよく考えれば、みなが楽しくプレーするなど、まったくありえない話です。人の顔が違うように、十人十色、その日のスコア、気分によって、それぞれの人の受け取り方が違うのですから。

デザインについてもいろいろ批判を受けます。「難しすぎる」「意地が悪い」「バンカーを埋めてくれ」「木を切ってくれ」「俺にはこのコースは合っていない」など。この答えには、「貴方に合ったゴルフコースはどこにも存在しません。貴方のほうをコースに合わせてください。攻略法を冷静に研究してください。必ずあるはずです。コースは決して貴方の前から逃げも隠れもしません。征服したときの喜びがゴルフの醍醐味です」と。「俺のナイスショットがバンカーに入った(突き抜けてOBになった)。このホールの設計はおかしい」といった批評も耳にします。恐らく、この人は飛ばし屋さんでゴルフも上手でしょう。でも、まっすぐ遠くへ飛ばすことがナイスショットでないことを知るべきです。ゴルフは飛距離を競う競技ではありません。自分の求める球筋と、距離を達成させるのがナイスショットのはずです。100ヤードでも150ヤードでもいいはずです。100ヤードの距離を150ヤード飛ばしてしまうのは、それがどのようなすばらしい球筋であろうと、ミスショットであることは判るでしょう。

コースの良し悪しを評する前に、ラウンドを重ねてください。同コースでラウンド回数を重ねることにより、コースの持っている本当の良さ、ゴルフの楽しさを味わうことができます。それには、最低20ラウンドは必要でしょう。一度だけのプレーで評価をするのは、コースに失礼です。

「難しい」と「無理」とはまったく違ったものです。難しさを突き詰めていくと、無理に繋がることがあります。しかし、その境界を見つけることは困難でしょう。「難しい」は、努力、技術によって克服することができますが、「無理」は克服することができません。コースでの「無理」な設定があれば、取り除かれなければいけません。良いコースとは、半世紀前に球聖ボビー・ジョーンズが的確に表現しています。

「ゴルフコースの第一の目的は、プレーする人に喜びを与えることでなければならない。それも、できるだけ多くのゴルファーに喜びを与えるべきである……つまりそれはプレーヤーの技量に応じて挑戦できる問題を提供するからである。初心者にも絶望的な思いをさせることなく、ベテランは頭を使い、興奮を感じるようなコースだ。そして、セント・アンドリュースのオールドコースと同じように、研究してラウンドを重ねるほど、面白味が増してくるコースでなければならない」

コースセッティング

ゴルフコースは、全体が芝草で作られています。この芝草を刈り込むことにより、ホールが出来上がります。この作業がコースセッティングです。コースセッティングは、ゴルフコースに生命を吹き込む重要な作業です。この良否によって、コースの姿は最良から最悪に変わってしまいます。

ゴルフトーナメントのテレビ中継が数多く行われています。狭いフェアウェイ、深いラフ、早いグリーン、これこそ最良のコースと思っている人が多いと思いますが、これは、トーナメントのためにわざわざ厳しいセッティングをしたもので、決して最良とは思えません。なぜならば、そこでプレーした人から「楽しかった」という言葉が聞けないことからも判ります。また、そのセッティングは、トーナメントが終われば解消されてしまいます。

良いコースセッティングとは、そのゴルフコースでプレーする人が楽しくゴルフができるように設定することです。言葉では簡単そうですが、実行するのは大変な作業です。グリーンの堅さ、速さ、ピンの位置、ティーマークの置き方、芝生の刈高、刈り込みの線など、数値により設定できる部分と、競技のランク、プレーヤーの技量、気象条件などと、数値に置き換えられないものがあり、これも考慮に入れなければならないからです。

ピンの位置を決めることが最も難しいことです。前後左右、どの位置にあるかによって、アンジュレーション、バンカーとの係わり合いが生じ、攻略の組み立てが違ってくるからです。

ティーマークの位置も前後左右によって、距離、打ち出す方向が大きく違ってきます。

攻略ルートがバラエティに富み、決して無理な設定がなく、プレーヤーに挑戦欲と喜びが与えられるもの。

日々、この管理を行っている責任者はグリーンキーパーです。グリーンキーパーは、第二のコース設計者と言っても過言ではありません。研究を重ね、十分にその責務を果たしてもらいたいものです。

ゴルフコースは日本に2400以上ありますが、決して同じものはありません。コースデザインを生かし、想定するプレーヤーの技量に応じたセッティングをしていけば、みな、すばらしいコースになると思います。

こころのゆとり

ゴルフの基本はマッチプレーにあります。

ゴルフは他のスポーツと違って、ハンディキャップというものがあります。打数からハンディを引いたネットの打数で勝敗を決めます。ホールにはそれぞれハンディが決められています。一度ホールと自分とのマッチプレーを試みてはいかがですか。自分の実力、調子に合わせたプレーをすれば、飛ばすだけでなく、ホールごとの深みのある味が判ると思います。

また、このハンディキャップのおかげで、生涯スポーツとして、老若男女を問わず、みな一緒に楽しくプレーできるのです。

良いコースを維持していくための管理には、たくさんの費用がかかります。値下げ競争により収入が減り、多くのゴルフ場が経営難に陥っています。当然、管理費用の節減となり、十分な管理ができなくなっています。

絨毯を敷き詰めたような芝生は、グリーンは別として果たして必要でしょうか?

ラフに雑草(種類にもよりますが)があってもいいのではないですか?

ラフに咲く可憐な花、スミレ、タンポポをよく見かけます。心が和みます。これも見えなかったり憎らしく感じるような心理状態でゴルフをするのは感心しません。

あるコースで見かけました。グリーンそばの花壇に立て札がありました。「貴方はこのまま打ちますか。アンプレアブルにしますか」。

 

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