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月刊ゴルフマネジメント Architect's Corner  2007 Dec. 協力:一季出版(株)
名コースに思う日本のゴルフ場の在り方
日本ゴルフコース設計者協会 理事長
大西 久光
 

日本ゴルフコース設計者協会ではこれまで14年間に約40箇所の名コースで研修会を開催してきた。会員が集まり、プレーをし、そのコースについて感想を述べ合うというものだ。人からコースの評判を聞くよりも自分がプレーしてみる事で「そのコースの個性」「コースの難度」「コースコンディション」「コースセッティング」「借景を含む美観」などを知ることが出来る。ただゴルフをプレーするのではなく、設計について考えながらのプレーは、ゴルフそのものを知ることにつながる。多くの名コースのご協力、ご支援をいただいたことを深く感謝している。私がプレーさせていただいたコースだけでも北から小樽CC、北海道クラシック、日光CC、那須GC、大洗GC、霞ヶ関CC東、同西、我孫子GC、小金井CC、鷹之台CC、相模原GC東、箱根CC、東京GC、龍ヶ崎CC、千葉CC梅郷、愛知CC、桑名CC、涼仙GC、神戸GC、廣野GC、東廣野GC、鳴尾GC、茨木CC東、ABC GC、大山GC、古賀GC、若松GC等があり、多くのコースで勉強をさせていただいた。

その経験から感じたことを列記してみたい。

・良いコースはその地形がゴルフコースの適地である

昔の設計家の仕事はゴルフコースの用地選びだったという。私もいくつかのコースで用地選びに参加したが、それらの設計では印象深いことが多い。井上誠一氏の作品には名作が多いというのも用地選びが優れていて、その上18hsのルーティングがいずれも素晴らしい。自然の地形の傾斜なども見事に取り入れている。大洗などはその典型的な作品であろう。

・ワングリーン

残念なことはこれらの名コースの中にまだツウグリーンのコースが残っていることだ。欧米のゴルフとの最も大きな違いはこの部分である。ゴルフが始まったといわれるセントアンデュリュース・オールドコースには11しかグリーンが無い。七つの大きなダブルグリーンがあり、14hsでその7グリーンを使っている。日本の2グリーンでは36のグリーンがあるから対照的だ。

日本では「何故二つあってはいけないのだ」という意見も強い。2グリーンについては「平成18年1月号」でもふれてきたので、繰り返さないが、ルール上の問題、景観の問題などゴルフコースで最重要な部分についての論議なので、2グリーン賛成論者にも考え直していただきたい。先ほどのプレーさせていただいたコースの中にも近年に1グリーンへの改造をされたコースが多い。千葉CC梅郷、ABC、茨木CC東、霞ヶ関CC西、小樽CC、愛知CC、若松GCなどである。いずれも2グリーンのときより素晴らしいコースになった。日本の誇る名コースが全て1グリーンになる時代を迎えることに大きな期待をしている。

・ルール上の設定

OBは元来コースの用地外を示す境界である。然し、日本ではコース内にも多くのOBが存在する。開発許可によるホールとホールの間に自然緑地が残されるのはいいのだが、それらのほとんどがOBとして扱われている。ハザードでよいと思われる部分でもOBとなっていて、プレーの興味をそぐ場合も多い。これらの多くはルール上の処理が難しいという理由でOB区域に指定している。たとえば、ホール間の池などだ。なるべくOBを少なくするように、もう一度あるべき姿を検討すべきだろう。

・コースセッティング

コースを生かすも殺すもセッティング次第だと思うが、私から見ると、残念なセッティングのコースが多い。その一つはフェアウェイの幅である。最近のメジャートーナメントの狭いフェアウェイを見習おうとしているのか、25ヤードより狭いケースも多い。全米オープンでも25〜30ヤードというのが基本なのだが、実際にはもっと狭いと感じている人が多いのか、あるいはロングヒッターに対処するためか、狭すぎるホールが多いのは残念だ。

狭すぎるホールは貧弱に見える。また1グリーンの平均的な幅は25〜30ヤードあるから、狭いフェアウェイはグリーンの幅より狭いので、アイアンショットよりウッドのティショットの方が高い精度を要求されることになる。ゴルフはティショットのランディングエリアからグリーンに対し狭められ、最後に直径11センチのホールを狙うゲームだから、飛ぶクラブほど幅の許容範囲を取らねばならない。

・花道と呼ばれているグリーンエプロンについて

私が設計する場合にはこのエプロンはボールの転がるルートになる。上級者は点から点を攻める技術もあるが、多くのアベレージゴルファーは転がるラインが必要だ。スコットランドの古いコースを見るとグリーン手前にはバンカーもなく、転がって乗るように作られている。つまりバンカーの位置は両サイドにある。設計上では折角転がるラインを作っているのに、そのエプロンの芝を伸ばしているので、ボールが転がらない。それは設計者の意図を無視しているのではないかと思う。多くのゴルファーにより楽しくプレーしてもらうには、セッティングを見直したほうが良いと思う。

ただし、これらのコースには日本オープン開催などの予定があるため、点から点を攻めるセッティングをしているコースもある。上級者のみがプレーする場合は例外として考えなくてはならない。しかし、私の長期にわたるプロトーナメントの経験によると、プロにとってもタフすぎるコースやセッティングは挑戦を楽しめなくなり、切れてしまう場合も多くエキサイティングな大会にはならない。高度な技術を駆使すれば、克服できる程度の適切な難度が求められている。今年の全米オープンでは300ヤードのパー3があった。しかもホールロケーションはエッジから4〜5ヤード。これを狙って意図的に寄せる技術など、至難の業というよりラッキーを待つのみになってしまう。心技体が整った選手が勝てるようなコースやそのセッティングの研究には際限が無いかもしれないが。

・速いグリーン

クラブやボールの進化によってロングヒッターが増えたことによるコースの設定も難しくなったが、時代の変化によって最も変わったことはグリーンスピードである。年々速くなったグリーンはゲームを変えている。速さによって1ヤードほどのショートパットが難しくなると、その影響でアプローチが難しなり、グリーンを狙うショットの難度が上がる。するとティショットはフェアウェイの良い地点におくことが求められるので、距離をおさえても正確なショットが必要になる。つまり現代ゴルフでは速くてスムーズなグリーンは必需品といってよい。

これに対処するためにニューベント芝の採用やメンテナンス技術向上の努力が続いている。その一つにローラーをかけてスピードを出そうとするケースも多い。芝の根が深く入った健全な芝の場合は良いがローラーに頼った堅さ、速さには賛成できない。ローラーをかけた後でプレーすると、グリーンの表面が堅い感じでボールが跳ねてしまう。プレーさせていただいたコースにもローラーがかかっていなければ、もっと楽しめたのに、と感じたコースもあった。健全な芝のグリーンメンテナンスこそ重要である。

・特設ティ

ゼネラルルールで許されない処置である。特設が避けられない場合でもティから180ヤード以内の地点にすべきだ。罰打を付加しても前進できるルールは無いのだから。

・コース評価

評価という点ではコースデザイン、コースコンディション、適切なセッテイングが揃ってこそ名コースと言えるだろう。その意味で欧米の有名コースと匹敵できるコースが増えてほしいものである。

 

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