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時代のニーズとコース改造
日本ゴルフコース設計者協会
監事 倉上 俊治
 

ゴルフコースの改造は時代のニーズとともに、運営管理の面からも考える必要がある。

現在考えられるコース改造は、四つのケースがある。

○戦略型コースへの改造
○ベント1グリーンへの改造
○1グリーン改造に伴うバルブ・イン・ヘッド散水システムの導入
○乗用カート導入とカート路の設定

(1)戦略的コースへの改造

ゴルフコースは様々な段階の技術とパワーと考え方を持つゴルファーがプレーする場である。だからコース設計者は、これら多くの人がそれぞれの技量に合わせて楽しくプレーできるように自然の地形、樹木、池、沢、河川などを巧みに取り入れて設計しなければならない。またゴルフ場は敷地面積、地形や地質、工費や工期、また行政の指導など様々な制約を受けて誕生するものである。このため設計者が考えたとおりの完全な形で完成することは極めて少ない。

また長い年月を経てコース管理に携わる人や管理方法、樹木の成長など様々な要因でコースは変化する。一方でボールやクラブの進化、プレーヤーの考え方やプレースタイルも変化しているが、やはり時代のニーズとして求められているのは何といっても戦略型のコースであろう。

戦略型コースとは攻略ルートが複数あり、プレーヤーの技術や体力、天候やその日のコンディションに応じて攻略ルートを選択できるコースのことである。現在の経済環境を考えると大規模な改造はできない。その場合はフェアウェイ横幅の刈り幅を変化させて難度を上げる方法を採用するといい。ほぼストレートで同じ幅のフェアウェイでは、1本の攻略ルートしかなく単調で不公平である。

そこでフェアウェイを曲線的に刈り込み、IP付近(250ヤード)は狭くし、アベレージゴルファーの落下地点(180.220ヤード)は広くとる。また、既設のサイドバンカーやクロスバンカーは250.270ヤード付近に移動したり、樹木を植栽して難度を上げる工夫をすると、より多くの人が楽しめるコースに変貌することは間違いない。

これらのコースセッティングは設計者の助言を得て行うことが望ましい。そして各ホールの距離は水平距離で計測する。距離の長いコースが良いコースではない、各ホールに個性や変化があり、メモラビリティのあるコースが望まれているのである。ゴルフコースのグリーンは、本来1グリーンである。我が国では四季の変化に対応するために、二つのグリーンを造成した。ウインターグリーンのベント、サマーグリーンのコウライである。二つのグリーンが並び、その間にバンカーやラフがあり、グリーンの大きさや形状はほぼ均一で個性のないセッティングであった。

(2)ベント1グリーンへの改造

グリーンコンディションを年間通して良好にするために1960年、アメリカでサンドグリーンが開発された。全米ゴルフ協会(USGA)のグリーンセクションが大学の芝草研究者、ゴルフ場のスーパーインテンデント(グリーンキーパー)、種苗会社、散水器具会社、資材会社の協力を得て開発した、画期的なグリーン床土構造である。床土の下には魚骨暗渠排水を敷設し、床土は洗い川砂(粒径0・25.1・0oの川砂が75%以上あること)、改良材、肥料を混合(オフサイドミキシング)した土壌で、夏期の高温多湿でもベントグラスの良好な育成が維持できるシステムである。

サンドベースグリーンの誕生によって、グリーンの大きさや形状、アンジュレーションを自由に造形することが可能となった。それに加えてハザードや樹木を効果的に配置することにより、各ホールに個性が生まれてくる。こうして、様々なショットを要求する戦略型コースに変貌させることができるのである。

一方管理面においては、バルブ・イン・ヘッド散水システムのスプリンクラーを設置することで、パソコンを利用したグリーンの計画散水が可能となる。グリーンの芝草にはベントグラスを使用するが、年々、新しいベントの新品種が登録されているので、ナーセリーで播種し育成テストを実施して使用品種を決定することが必要である。1グリーンの1カ所当たりの平均面積は、400.1000uが妥当と考えられる。1グリーン化と新しい散水システムによって、コース管理費も節減することができるはずだ。

(3)バルブ・イン・ヘッド散水システムの導入

グリーンをベント1グリーンに改造したときには、自動散水システムの設置は絶対に不可欠である。我が国のゴルフコースの自動散水システムは、そのほとんどがブロックシステムといわれるものである。ブロックシステムは、決められたエリアの散水器(スプリンクラー)が同時にすべて作動し散水するシステムだが、場所によって過散水や散水不足が起きやすいため健全な芝草育成ができず、しかも病虫害発生の原因にもつながりかねない。つまり非効率で問題も少なくないシステムだといってもいいだろう。

水も有限な資源であることは間違いがなく、管理コストを軽減するためにも、バルブ・イン・ヘッド散水システムの採用は有効である。バルブ・イン・ヘッド散水システムは、パソコンで各々のスプリンクラーヘッドの散水量と散水時間を設定でき、効率的な芝草管理を行えるので、年間を通して健全な芝草を育成できるだけでなく、管理コストの軽減をも図ることができるのだから必ず検討すべきである。

米国や欧州では90%以上のゴルフ場が、バルブ・イン・ヘッド散水システムを採用している。

(4)乗用カート導入とカート路の設定

乗用カート導入の目的には人員削減効果によるプレー費用の節減、プレーヤーの高齢化などに伴うプレー時間の短縮、セルフプレーの促進といったことが上げられよう。雨の多い日本のゴルフ場では、乗用カートのフェアウェイ乗り入れは、カートの重量が芝に与える影響を懸念して、なかなか踏み切れないというのが現状であろう。従って、フェアウェイに近いラフにカート道路を敷設して、リモコン操作による電磁誘導カートを走行させるケースが圧倒的に多い。このカート路のルート設定に際してはグリーンキーパーが中心となるのはもちろんだが、コース設計者に必ず相談し、さらに工事会社を加えて現地で実地に話し合って決定することが重要である。特に管理道路と兼用する場合はプレーの妨げにならない場所に待避所を設け、例え電磁誘導による自動走行ではあってもルートをはずれた場合の暴走に備えてカーブにガードレールを設置したり、時に案内標識を備えるなどの配慮をすることが望ましい。また交差点では、一時停止してから発進するセッティングが必要である。

乗用カートの普及で、ゴルフスタイルは変化しつつある。アップダウンの多いコースでも、夏場のプレーが大分楽になったのは誰もが感じていることだろう。また、カートに備え付けられたホールレイアウトモニター(GPSカートナビゲーションシステム等)を見れば、自分たちの現在いる位置やグリーンまでの距離が容易に分かるのでプレーの進行が早まり、ハーフ2時間以内のラウンドが可能となった上、その分ゴルフ場側としては1日当たりの入場者数を増やすこともできるようになる。特に入場者の多い場合は、1ウェイのスループレー方式を導入することにより、より多くの人がプレーを楽しめるようになるはずである。

 

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