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月刊ゴルフマネジメント Architect's Corner  2004 Oct. 協力:一季出版(株)
21世紀のゴルフ場を考える
日本ゴルフコース設計者協会 名誉理事

加藤俊輔
 

コースの評価基準があいまいな日本
プレーグランドが平坦で定められた線によって囲まれた球技の多い中で、全てが異なった内容を持つグランドにて、スコアメイクを楽しむゴルフプレーは他のスポーツにはないだけに、一つのコースについても多くの考え方が生まれるのは当然である。理想のコースはどこか、どうあるべきか、これ迄でも多くの識者達により多彩な考え方が展開されてきた。
「プレー能力」「ゴルフに対する知識の大小」「美的バランス感覚」「技術的対応」これらにより個人の評価は上下した。
ランキングの決定も理論に欠けアバウトな感覚や既成の評価に引きずられ「何故このコースがよいのか」という問いに、選者達はまともに答えない。評価基準があいまいだから答えられないのだ。そして一度発表された順位は、長く一人歩きしてゴルファー達の知識になっていく。決して良いこととは思えない。
日本におけるランキング造りの作業の歴史はまだ新しい。考え方も十分育っていない。であれば今日行われているランキングは未だ定着することは出来ず、正しいともいえない。少なくとも選者達は日本中の評価の高いコースをプレーし、理解しているべきであり、他人の意見をそのまま鵜呑みにして取り込むべきではない。日本のコースランキングは、ほぼ正しい形で決まるには、何十年かの歳月が必要である。
 
コース造りの波に新たな変化生まれる
一方外国に於いては、ここ数年の間にゴルファーの要求や希望の声によって、ゴルフコース造りの波に変化が生まれた。アイルランドやスコットランドのリンクスエリヤと、アメリカを中心とした国々のコースとで、前者は〈アメリカンリンクスコース〉後者に〈ミデアムリンクス〉が生まれて来た。世界が、自分の手持ちのコースの色ではない、他の色を求め始めたのだろう。
リンクスの中心地とされるセントアンドリュウスオールドコースから車で20.30分の地に、近年誕生した「キングスバーム」に代表されるようなアメリカンリンクスは人気がある。リンクスコースの厳しさから少し開放された(難度が下がる)、安定感が増したコースになったのか、プレーの楽しさを求める人々の本能からの要求であろう。ノーウインド、ノーゴルフ.のリンクスコースのこだわりは、未だゴルフコースの大部分に厳然として残ってはいるが、アイルランドのオールドヘッドGLは新しい波のその仲間といえよう。一方その逆に、後者グループの代表であるアメリカに於いては、リンクス調のコース造りに大きく方向を変えた様にすら思える。〈ミディアムリンクス〉である。3000人の町には必ずゴルフコースがある町にあって、今も続々とコースが生まれている。これ迄のカラーから新しいカラーを求めて変化の動きが起こっている。これ迄ならば到底使用されない地形に、新しいカラーのコースが誕生している。
オレゴンの海沿いの砂漠地帯はリンクスランドが広がる。例えばバンドンリンクスGCやパシフィックGC等に代表される、近年出来たコースは〈ミディアムリンクス〉であり、こんな地形を広大に所有するアメリカでは適地はいくらでもある。新コースとして評価の高いサンドヒルズGCはアメリカの中心部ネブラスカの中にあり、海風でなくとも風があることでよしとすれば、この種のコースの誕生は広がりを見せるだろう。
「穏やかな林間コース」「美しいビュー」「距離の長さ」「トラップバランスとビューアップ」これらにあきたのであろう。
 
異なった色の刺激が求められて来ている
10時間以上もドライブしてくるのだ。ミデアムリンクスはリンクスコースの本場のコースとは大きく異なり、アメリカ人好みの思い切りエンジョイしたいティショットのしやすいホールが多い。
風とティ前のヘビーラフ越えのティショットは難度を下げるため、ランディングゾーンのホール幅は80.100ヤードもある。第2打からはタイトになり、グリーンの変化も大きく、グリーンはタフエリヤも多い。
更に旧来のアメリカのトラップの美しさは、狂気のサンドトラップとしてセットされ、必要以上のワイルドな姿を見せている。やり過ぎである。芝草も放置したスタイルである。
あるレベルに達したプレーヤーの求めに応じたのだろう。弱者のため、距離は6000ヤード程度でレギュラーティとして使用している。スルーザグリーンは凹凸も多く、グリーン周辺にもこれ迄より変化がある。樹木もなく、風とワイルドグラスに囲まれた、まさにリンクスランドだ。
もう一つ異なった色のコース造りを紹介しよう。
ラスベガスから北に1時間30分ほど車で行くと、変化の大きな地形の中にウルフ・クリークというコースが近年誕生した。日本にない壮大なスケールの裸地の変化を利用して打ち下ろし、打ち上げる見事なビューを持っている。柔らかな砂岩を切盛りし、タフな自然を上手に料理している。
砂岩のヘビーラフは額縁としての効果は大きく、濃い緑のバミュウダグラスとのカラーバランスは目を見張る。無名に近い設計者が良いバランスの、美しいコースに仕上げている。
アメリカは広い。今述べた事が全てではないが、今日の変遷は確かだ。
未来志向の名設計家「ビートダイ氏」がこれ迄世界に発していたゴルフデザインは、今日のアメリカの変化を生むリーダーだったのかとふと思った。
 
ゴルフコースは変化しながら進歩する
ゴルフコースのデザインは自然を利用するだけでなく、新しい自然をも生み出す「マンメイド」の部分もなくては、コースをデザインしたとはいえない。めぐりめぐって元に戻るという輪廻の中に生きているのかもしれない。
フレキシブルに対応出来るデザイナーは、永くこの世界を生きられるのであろう。変化を求めない、むしろ嫌うゴルフプレーヤーは21世紀に体験の幅を広げて、色々な変化を楽しんだら良いと思う。文化とはその様にして育つものではないだろうか。
プレー収入の上下に一喜一憂するゴルフコース経営者……。
ゴルフコースは変化しながら進歩するもので、プレーヤーのニーズに添うことも大切である。コース造りをリードする設計者達は、ニーズを生み出すリーダーでなければなるまい。
ふと、今、永く温めて来た難度の高い、攻める楽しさを求める強者達のコースを造りたくなった。強者の求めるコースは、メンテナンス費も少なく、建設費、改造費とも少なくてすむ。全国や隣国から、話題のコースとなれるのだが……。
点を攻め、線で攻める18ホールを造れたら、戦略性豊かなコースを造る事が出来る。日本がだめなら、世界のいずれにでも出かけたい。
21世紀はゴルフが一大成長を遂げる時代になれるか、日本でも変化を求める人々が増えてもらいたいものだ。
 

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