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21世紀ゴルフへの提言
月刊ゴルフマネジメント Architect's Corner  2004 Aug. 協力:一季出版(株)
これからのゴルフ
大西久光
 

1.ゴルフ場の価値下落の原因
1990年をピークにバブルが崩壊して以来、約600のゴルフ場が開場し、供給過剰になったことでゴルフ場の価値が下落した。これを証明するデータとして、日経会員権指数がある。81年の相場を100として始まったこの指数は毎年のように上昇を続け、90年には900という異常な指数にまでなった。この年のゴルフ場数は1818で、1ゴルフ場あたりのプレー人口は5万2361人であった。総プレー人口が最高になったのは92年の1億2百万人だったが、ゴルフ場は2028に増加していたから、1ゴルフ場あたりのプレー人口は90年より約2千人減少した。この年の日経会員権指数は年間平均426で、最高時の半分に急落した。然しこの時は、まだゴルフ界は盛況に見え、ほとんどのゴルフ場のプレーフィは値上げされていた。過去最高のプレーフィを記録したのもバブル後の92年であった。ちなみに平均単価は(ゴルフ場の総売上を入場者で割った数字)1万9200円で現在より約50%は高い。これらの状況からゴルフ場の建設は止まらず、あるいは止められない状況から、その後430のゴルフ場が開場したことで、1ゴルフ場あたりの入場者は3・6万人まで下落した。1ゴルフ場あたりの入場者数は需給関係を示す数字だから、これが高くなればゴルフ場の価値が上昇する。現在、毎日のようにゴルフ場の破綻が伝えられるのもこうした価値の下落と、それにともなう預託金制度の破綻に他ならない。
 
2.プレー人口の減少は止まった
需給関係の改善にはプレー人口の増加以外に方策はない。一部にはゴルフ場の廃業もあるが、ゴルフ場の他業種への転用は難しいから大きな減少は考えにくい。然し、ゴルフ場の開発は止まっているから、これ以上の供給過剰にはならない。あとはプレー人口の増加によって、需要数が増加することを期待するのみである。ゴルフ場入場者数はバブル崩壊後の97年に1億人に回復しているから、むしろ98年以降の消費税増額による経済不況が影響している。その後6年間下げ続けた入場者も速報値から見ると、下げ止まったと見て良い。関東地区のデータを見ても、昨年上期がマイナス4%、下期がプラス3%、更に本年前半はプラス3%となり、昨年の6月から8月を底にして上昇している。天候に恵まれたこともあるが、むしろゴルフ場側の対応がプライベートゴルファーのニーズを満たしだしたからであろう。全般的なプレーフィの低下、セルフプレーの促進、ワンラウンドスループレーによる時間の節約、安価な食事などである。今後、それぞれのゴルフ場によって、プライベートゴルファーのニーズを満たすための、さまざまなサービスやコストダウンの努力が進むから、需要増加の傾向は続くだろう。
 
3.明るいニュース
ここ10年以上ゴルフ界を取りまく環境には暗いニュースが多く、「ゴルフのイメージ」は下がる一方だった。経済不況、預託金破綻、低調なプロゴルフ界、企業のゴルフ離れ等である。然しここに来て少しは明るいニュースも出てきた。昨年4月からのゴルフ場利用税の一部廃止、宮里藍を中心にした若い女性ゴルファーによる人気の復活、樋口久子プロに続く青木功プロの米国ゴルフ殿堂入り、そして何よりもプレー人口の増加傾向である。
 
既に「ゴルフはブルジョワスポーツ」と言われた時代が終わり、1千万人ゴルファーの「大衆スポーツ」となった。減少したとはいえ、9000万人近いゴルフ場への入場者数は野球場で観戦する2千数百万人の観客に比べても、いかに大きなプレー人口なのかがわかる。これらのゴルファーがゴルフ場以外で使う支出の大きさも日本経済に貢献している。車、ガソリン、高速料、バッグの宅配便、旅行、各種税金(消費税、ゴルフ場利用税、ゴルフ場の高価な固定資産税の割り振り)など極めて大きな金額になる。一方、「担税能力があるからゴルフ場利用税を払って当たり前」と言われるゴルファーの年収は700万円平均というデータも出ている。1000万円以上の年収のゴルファーは全体の13%程度だというデータからも、金持ちだから税金を取っても大丈夫という時代は終っている。むしろ、プレー人口の半数が50歳以上ということもあり、国民の健康を考えて、ゴルフ促進を打ち出しても良いくらいである。「健康のためのゴルフ」を進めることが重要であろう。
 
宮里さんを中心にした10代の女性ゴルファーが増えたこと、そのマナーがすがすがしいことなど、「おじさんのゴルフ」から「若い女性のファッション」へのイメージチェンジもうれしいニュースである。昨年、女子プロツアーが初めて男子プロトーナメントの視聴率を上回ったことも、関心の強さを示している。青木プロの殿堂入りをきっかけに、アマゴルファーのあこがれるようなマナーの良い男子プロのヒーローを期待したい。
 
4.これからのゴルフ
今年のルール改正「重大なマナー違反にはペナルティ」によって、世界のゴルファーにマナーの重要性が伝えられた。ゴルフのマナー、ルールの徹底は極めて重要である。接待ゴルフから始まった日本のビジネスゴルフでは日本流のゴルフルールまで作ってしまった。たとえばプレイング4などで、これがあたかもゼネラルルールに認められていると勘違いしているゴルファーまでいる。ゴルフルールではどんなペナルティを払っても、クラブヘッドでボールを打つ以外、ホールへ進むことは出来ない。「あるがままのゴルフ」から自然との共生の過酷さを学ぶことができる。ゴルフはそれぞれの楽しみ方があるから、日本流は全てが悪いと言うつもりはない。然し、真のゴルフを知り、「自分のことはなるべく自分で」「人に迷惑をかけない」「ルールは自ら守る」など、審判の不要な「ゴルフ精神」を前面に打ち出すことが社会から評価を得ることにつながるだろう。
 
シニアの多いゴルフでは安全対策も重要である。ゴルフ場への行き帰り、ゴルフ場での怪我、急病への対応、保険の整備などはゴルフ場の急務である。
 
NHKやゴルフネットワークで、毎週のように米国のトーナメントが観戦できるようになった。多くのゴルファーは美しいデザインのコースや速いグリーンを見慣れている。その影響もあり、誰もが良いコース、速いグリーンを求めるようになった。いずれ「このコースは誰が設計したか」「どのホールのデザインが良いか」「あのゴルフ場のコース管理は良い」などを口にするゴルファーが増えるだろう。それに対応するためには「正しいコースのリデザイン」「ニューベントの採用」「米国式管理の研究」「日本の天候に合う芝の研究」など、ゴルフ場がより専門的な知識を必要とする「ゴルフ場経営の専門家時代」になった。
 
ゴルフ場経営では更なるコストダウンが求められている。最近のデータからはキャディなど従業員の削減が進んでいる。確かに欧米に比べると、まだ従業員数は多い。然し一方では約15万人のゴルフ場従業員の生活もある。
 
それらを通じて、地元への貢献もある。地元とゴルフ場がもっと協力して、良い接点を見つけることは出来ないだろうか。
 
今までは90%が会員制クラブだったが、将来はさまざまなニーズに対応できる多種多様なゴルフ場へと変化していくだろう。ゴルフは老若男女、プロ、初心者、誰もが一緒にプレーできる楽しさがある。韓国、中国などアジアでのゴルフの成長も目覚しい。600年の歴史をもつゴルフは更に大きく成長していくと確信している。
 

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