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月刊ゴルフマネジメント Architect's Corner  2004 May. 協力:一季出版(株)
ゴルフ界活性化のために(2)
小室嘉彦
 

誰にでもある攻略ルート
スタジアムコースといわれているアメリカに於けるトーナメントコースに代表されるようなコース造りでない限り、設計者は、池越え、あるいは難易度の高いバンカー越えなどの攻略ルートの他に必ずレイアップしていける、いわゆるアベレージゴルファーのための花道も設定しているものです。従って、ゴルファーは自分の技量に応じてハザードに捉まらない為、安全なエリアへレイアップしていくことがコースマネージメントの基本となります。
 
そのことのもっている意味は、危険をおかしてギャンブルをしなかったという一面と、自分自身に対し客観的判断を行ったということであり、かつ冷静な精神状態があるということでもあり、大概の場合次打に及ぼす好結果が期待出来るものです。
 
水面とバンカーの違いは、水面については文字通り一面的であるが、バンカーの作り方は限りなく立体的であるということです。前述したようにハザードはチャレンジ精神をかきたて、高い技術を要求するならば、よりグリーンに近づけるようにするべきです。
 
バンカーの場合リカバリーが比較的安易で、バンカーからピンに近づけられる可能性の高いバンカーの造り方と、寄せることが出来たらラッキーと思うものと、グリーンに乗せるだけで精一杯で、極端な場合はグリーンに向かって打つことがほとんど不可能なほど深く、かつ球を上げにくいライをほどこしたバンカーもあるほどです。世界的に有名なところでは、セントアンドリュース・オールドコース12番パー3ホールのグリーン手前のストラスバンカー、17番ホール左サイドのロードバンカー(中島常幸プロが全英オープンで、ここで大たたきして以来トミーズバンカーとも云われている)がその名を知られています。
 
初心者やアベレージゴルファーが楽しめ、かつスムーズにラウンド出来、スコアーをまとめ易くするならば、フェアウェイやグリーンを狙った球が少しくらい外れても、バンカーその他のトラブルに見舞われない程度に易しいハザードを設置すれば良い。そうした運営コンセプトを持っているゴルフ場はそれでよい訳ですが、ゴルフに対して挑戦欲をもった人々には物足りなさを感じさせあきられてしまうことでしょう。
 
戦略性を重視したデザイン
バンカーの意味について考えるとき、象徴的なエピソードがあります。
 
アメリカのガーデンシティ・ゴルフ倶楽部の18番ショートホール左手前に難バンカーがあって、会員全体の怨嗟の的で、彼等が、もう少しやさしく改造してくれと当時のグリーン委員会のチェアマンだったウォーター・トラビスという人にかけあったが、相手にして貰えなかった。
 
勿論トラビス自身も名プレーヤーであったわけだが、1913年の全米アマチュア選手権の最終ホールでトラビス自身がこのバンカーに打ち込み、何度かのサンドショットでもグリーンに球を戻すことが出来ず、試合に負けてしまった。その翌日、会員たちは、時至れりとばかり、トラビスに改造を要求した。
 
しかしトラビスは、「あのくらい公平なバンカーを君等はまだつぶそうというのか」といって取り合わなかった(摂津茂和「ゴルフ千夜一夜」)。
 
このようにセントアンドリュースを始め、多くのリンクスコースに見られるように、人工的ではなく、自然を十分に取り込んでいるコースでさえ、その取り込み方に於いて、設計者が戦略というのを重視しながら如何にレイアウトし、デザインしているかということを知って貰いたいのです。
 
以上のようにハザードは景観上はもちろんのこと、コースの戦略性と難易度に関しても大きな要素となっており、それらをプロフェッショナルな目と知識でコースに落とし込んで行くのがコース設計者なのです。それ故コース設計者にとってゴルフ技術のことはもちろん、ゴルフという競技についての広い知識と、ゴルファー心理について深い洞察力が不可欠となっているのです。
 
設計者の意図を読みとればゴルフは一層楽しさを増す
スコットランドであろうが、アメリカであろうが、ゴルフコースはオーナーなり、またはメンバー達が自分達のコースを造るにあたって、はっきりしたアイデンティティとコース設計デザインに対するコンセプトを明確にし、それを設計者に依嘱し、表現してもらうということが、一般的認識となっています。
 
くどいようですが日本では、この設計・デザインに関して、設計家というものが存在し、コース造りに大きくかかわっていることについて一般的にいって認識がとても低いように思われます。
 
ゴルフコースに於いて、ゴルファーを快適にさせるものとして、まずは見た目に美しいコースにすることは必須条件といえます。次にプレーを楽しむということで、コースの戦略性の高さを要求されます。ゴルファーはこの戦略性というものがコース設計家による設計・デザインによって生み出されていることを知り、理解することによって、ゴルフの楽しさが2倍にも3倍にもなることを知ってもらいたいのです。
 
ゴルフ本来の楽しさを知ることは結果的に、これからの日本に於いても、多くのゴルファーが高い戦略性を要求するようになるはずで、そのことによってコースを選択するようになれば、事業者たちもそれに応えるために質の高いゴルフコースを提供するようになることでしょう。
 
日本では今、新設のゴルフ場が今後数多く建設される状況にはありませんが、既存のゴルフ場においても、アイデンティティとコンセプトの質がしっかりしたコース造り、あるいはそれにもとづく改造なども必要になってくると思われますし、ゴルフ界全体の活性化のためにも、期待したいところです。これはゴルフ界全体の活性化にとって大きな大きなファクターであると信じています。
 
また一方で、ゴルフが真に大衆スポーツとして発展するためには、マナーや服装までも含めて、若者達にとって憧れのスポーツにしなければなりません。
 
今日本の社会ではヒーローが生まれにくい構造になっていますが、アメリカではヒーローは一般的には夢のような富を得るという以上に、ゴルフ界のヒーローであるアーノルド・パーマーやジャック・ニクラウス、また最近ではタイガー・ウッズのように強くなればなるほど社会が人格をも求めてきます。そのため、かれらは自分を高めるため個人的にカウンセラーをつけて勉強もします。
 
特にアメリカにおいては一流のアスリート達はチャリティを通して社会貢献に対してとても強い関心を持っていて、それを行動に顕わしています。
 
だからこそヒーロー達は子供達のあこがれの的になっており、子供達に夢と希望をあたえているのです。
 
「ゴルフを通して子供達にルールを教えることは社会を教えることであり、マナーを教えることは人生を教えることだ」と言った人がいます。
 
ゴルフが国体の種目になったいま、大学や高校のゴルフ部などの役割も大変大きなものがあります。つまりゴルフ部の部長など指導者層におられる方々にも、真剣にゴルフの本質を踏まえていただき、マナーやルールなども生徒を指導するという高い認識の上に立ち、健全なスポーツとして、そしてなによりも子供達のあこがれのスポーツとなるよう、育んでいただきたいものです。
 

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