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月刊ゴルフマネジメント Architect's Corner  2004 Apr. 協力:一季出版(株)
ゴルフ界活性化のために(1)
日本ゴルフコース設計者協会
小室嘉彦
 

セルフこそゴルフの醍醐味
ゴルフ界活性化のために私達設計家は、質の高いゴルフコースが数多く生まれるためにお手伝いしたいのと同時に、日本のゴルフ文化の質の向上にも貢献したいと願っています。どんな文化も、底辺の広がりと質の向上なくして発展も活性も有り得ない訳です。ゴルフの面白さ、醍醐味をもう一度設計という立場から啓蒙したいと考えています。
 
キャディ不要論が高まっています。何故キャディは不要なのか……。一般的にいわれていることは、バブルがはじけて接待などの贅沢なゴルフが大幅に減少し、個人が自費でプレー費を払うようになったので、少しでもその費用を低く抑えるために、プレーヤーもゴルフ場側もローコストに向かって奔走しているというものです。
 
勿論業界が、リーズナブルなプレーコストに向けて大変な苦労と努力をされていることは、本当の意味での再生に向かうためにも良いことではありますが、考え方としてそれだけでは片手落といえないでしょうか。セルフプレーになればプレーヤーはキャディに頼ることなく、コースに与えられた戦略性を見極めなければなりません。そうなると、プレーヤーはゴルフとゴルフコースについて、もっとよく知る必要が出てきます。
 
広大なフィールドを使ってのゴルフコースは、それ自体が持つ自然そのものが戦略性を帯びてもいる訳ですが、もう一方で、人為的に行う設計・デザインによって、技術的レベルと視覚的感性の双方からの難易度を落とし込むことにより、戦略性を創り出そうとしています。
 
プレーヤーは、距離の把握なども自分自身の目と感性で、できるだけ正確に感知し、その見極めに対して自分が自分に挑戦することになる訳ですが、それはゴルフの醍醐味であり、本質ともいえます。
 
これこそセルフプレーがもたらす、もう一方のゴルフの質を高めて行くための側面と言えるのではないでしょうか? 結果的にゴルファー自身が、ゴルフというスポーツが持っている多角的なフィロソフィーとポテンシャルを理解することとなり、もっともっとゴルフが楽しくなるんだという認識が得られることと思います。
 
ゴルフは考えるスポーツ
ゴルフは結果としての数を競うだけのスポーツではなく、マネージメントをするというプロセスを自分で確立して実行することの楽しさを味わうものでもあるのです。
 
ゴルフプレーは技術が10%で、90%がスピリット及びマインドだとさえ云われています。つまり、これらが合わさってその時々の自分の心理状態を作っていくからだと思います。この心理状態をできるだけ平静に保つ手法としてマネージメント力が大きく作用する、つまり、時としてその人の持っている技術以上に大切なものであるということではないでしょうか。
 
そして、言葉ではゴルフはマネージメントが大切なのだといっている人の多くが、実際のプレーの場合ではマネージメントするよりもギャンブルする方を選んでいると思われます。プレーヤーが技術的に傲慢なのは常なるものですから仕方のないことではありますが、一般的には明確にそのホールの持っている戦略性を認識できていない場合が多いと云えます。
 
精神的管理、つまり与えられた状況下に対応する自分自身の心理的コントロールのためには、自分の技量に対する判断力とコースの戦略性に対する正確な認識をもって、マネージメントする力が必要とされます。
 
そこで我々設計者は、ゴルフはこのようなスポーツであるという認識の上で、プレーヤーとの駆け引きを想定しながら設計とデザインを施しているのです。中でも、戦略性を施す大きな要素としては、まずは一番顕著なものが水と砂のハザードです。
 
易しいハザードは上級者を利するのみ
木立やコースの勾配なども要素であり、海辺などでは特有の風なども、あらかじめハザードとして折り込むことが出来ますが、なんといっても水と砂.。つまり池とバンカーはコースの美観的要素を造りだすものでもありますが、戦略に落とし込むツールとして代表的なものであり、ここではこれらについて、私の考えの一部を述べてみたいと思います。
 
池やバンカーを設置する目的には、心理的に与える影響と技術的なものに対する要求との両面があります。池がらみのコースデザインをするとき、それがOBになっている場合は別ですが、大抵はウォーターハザード及びラテラルウォーターハザードとしてそのホールにからんでいます。
 
その中で特に、グリーンとからんで池を設置する、あるいは既存の水面にグリーンをからめる場合、コース設計依頼主あるいはプレーヤーから一番多く受けたクレームの一つに、水面をグリーンに近づけすぎる.というものがあります。つまり、これでは池を越えるのは大変だとか、ちょっと左右にそれると池に入ってしまうではないか……という指摘です。
 
そこでその要求を受け入れて、水面をグリーンから適度に遠ざけたとしましょう。そうすることでそのグリーンを狙うとき、誰が困ることになるのでしょうか? プロやスクラッチプレーヤーに近いアマチュアは、ハザードがグリーンから離れれば離れるほど何のプレッシャーも感じなくなります。逆にそれで困るのはビギナーやアベレージゴルファーなのです。少しでも当たりが悪かったり、クラブフェースの芯に当たってもキャリーが出なければたちまち水のとりこになってしまう。
 
つまりその池は、アベレージゴルファーをいじめるばかりで、上級者にとっては距離感を出すための目標になり、むしろ手助けをすることになるため、彼等にとってはハザードとして役立たずのものになってしまうのです。それでいて「プロや上級アマには難しく、アベレージゴルファーにはやさしいコースを造ってほしい」と注文がくる。つまり、自分たちのチャレンジ精神の低さを披れきしているようなもので、これからの時代、そのようなコースは必ず敬遠されるようになると思います。
 
一般的にアマチュアの9番アイアンよりは、プロの5番アイアンの方が精度が高いのだから、同一のコースでは距離に差をつけた位では右の要求に応えることは出来ません。
 
コースを昨今のプロの飛距離だけに合わせると、280ヤード、パー3などというホールがあっても不思議ではないし、8000ヤードのコースが必要になってしまいます。プロの試合を観戦する側にとってもドライバー・イズ・ショウと言われている位ですから、飛ばすことの醍醐味は決して欠かせないものです。
 
しかしながら、最近のアメリカのトーナメントなどを見ていても、第一打にアイアンを使う場面が頻繁に見られます。このように戦略的にバラエティーに富んだコントロール・ショットを要求することは、18ホールで7000ヤード内外のコースでも可能だということです。
 
このことはミドルホールのセカンドショットで、一流プロたちがロングアイアンでのハザード越えのグリーン攻撃をする姿を見られるということになるわけです。そんなホールでアベレージゴルファーが、ハザードをよけてレイアップした場合、その方向からはピンに寄せづらいグリーンのアンジュレーションになっていたとすればパーの獲得は簡単ではないにしても、ボギープレーはそう難しくなく、そしてプロにとっても簡単にバーデーが取れない、そんな戦略性豊かなコース造りといったことも可能なのです。
(続く)
 

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