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月刊ゴルフマネジメント Architect's Corner  2004 Mar. 協力:一季出版(株)
ゴルフ場に課せられたルールの厳正と
安全確保
佐藤毅
 


ゴルフルールには厳しさと寛容を適合させる

図は、山岳ゴルフコースとしての一例を書き表したものであるが、ローカルルールのための杭が、処かまわず並べられているといった光景である。プレーヤーにとっては杭色の違いの認識はあっても、ルールのあり方、裁定についての誤解を招きやすい状況にあることは間違い無い。正しい裁定のあり方を認識させる上からも、適正な判断に基づいて処置されるものでなければならない。

(1)このホールでは、ティショットOBの場合は、前方指定エリアから次なるショットを「しなければならない」とローカルルールで規定されているが、前方の特定の場所から次なるショットをさせることが、適切な処置方法であるかのような誤った知識を与えかねない。こうした条件下では、ティショットでOBに入った場合は「打ち直しすることができる」、又は、前方の指定エリアから「プレーすることができる」といった、選択方法を与えるのが正しいルールのあり方と思える。

(参考案)
ルール上のトラブルを無くしたい、或いは、改正したいと考えるなら、現在のOBに指定されている区域を、ウォーターハザード、又は、ラテラル・ウォーターハザードに変えることが選択肢として考えられる。この場合、フェアウェイにある池も含めて、同区域のハザードとして標示することができる。

ラテラル・ウォーターハザードとして指定した場合は、これらを越えたと思われる地点がドロップエリアであるが、その扱いに疑義が生じると思われる場合は、適正な位置に指定ドロップエリアを設置することが、適切な処置方法と考えられる。

(2)ペナルティを示す境界杭を越えた場合は、越えたと思われる地点から次なるショットをしなければならないというのが一般的である。しかし、これらの場所が急斜面である時などは、ショットのスタンスを取ることすら難しい状況におかれることが多くなるはずだ。そのような場合には、プレー進行を手助けするための対策を講じることも必要と思われる。

(参考策)
ペナルティとして境界線を越えた区域を、準環境保護区域(日本ゴルフ協会、ローカルルール参考例、付1―1b)に指定することができることである。

これらのラインを越えた場合は、越えたと思われる位置から次なるショットをしなければならないという規則は原則として残されるが、これらの場所が、プレーをすることに大きな障害が生じるとされる場合などには、適正と認められる場所を指定エリアと定めて、それらの位置から次なるショットができるように対策を講じることが適切と考えられる。

コースではルール上必要な標示杭であっても、時には、プレーヤーにとっては難しいことの何ものでもないものに映ることも少ないだろう。こうしたルールの見直しによって、杭ばかりが目立ちすぎるといったものを解消できる働きもあることである。

杭に代えて線による標示方法が持ちいられることで、プレーヤーには大きなプレッシャーを与えないメリットが生まれてくるからである。

ローカルルールの制定については、殆どのゴルフ場が独自の判断によって規定していると思われるが、ルール上から見て、余りにも逸脱した規定を設けることは、ゴルフプレーの面白さを半減させることにつながりかねず、慎重を期すべきであろう。プレーヤーから見ればそうした曖昧さは、コースの価値までも無くしてしまいかねない。できるだけジェネラルルールに近づけることを目標にして、計画されなければならないことを付け加えたい。

セルフプレーでの危険箇所を改善する

ゴルフプレーにはキャディがつきものであったが、それが当然であると言われた時代も既に終わろうとしている。このキャディ不要の大きな立役者となったのが乗用カートである。今やこのカートこそがゴルフ場に無くてはならない、必需品になってきている。

乗用カートの普及に伴って、セルフプレーが日常化されて来たというのが今日の姿であるが、このカートのセルフ化によって引き起こされる事故も、日常的に取り上げられるようになって来た。キャディの存在によってこれまで表面化しなかったコースでの改善すべき諸問題が、セルフプレーによって浮上してきたことも、ゴルフコースの今日的姿であろう。

1(カート使用に対する安全確保について)

ゴルフコース建設に、カート道路計画が含まれるようになったのは歴史の浅いことである。今日では必要に迫られて道路を建設するケースも少なくなく、地形上無理を承知でカート道を作る動きが多いことに問題がある。特に、山岳地形を利用して造られたコースや、ホール幅に制約を受けるゴルフ場などで、カート道路を建設する場合は特に注意が必要となる。

今日では、乗用カート車両の性能アップによって、多少にかかわらずアップダウンのあるゴルフ場でも乗用カートが使用されるようになってきた。しかし、この性能とは裏腹に、建設された道路構造の違いによって引き起こされる危険があることを認識することも重要である。

地形が複雑にも拘わらず無理な路線設計によって、カート道路の勾配そのものにも、大きな負担がかけられていることも否定できないからである。事故の誘発原因の中には、スピードや運転ミスなどと簡単に片付けられてしまう場合もあるが、決して運転者のミスとは限らないケースが多々あるということも知ってもらう必要があるだろう。

そうした原因の中には、カート道路設計での勾配の違いであるとか、工事施工に於ける複合的ミスが重なることによって引き起こされる事故の確率も決して低くないのである。私達が日常使用している一般道路では、道路構造例によってその安全基準は満たされているが、ゴルフ場内のカート道路の設計では、こうした基準なるものが一切ないところに問題がある。一般道路とは異なった構造で作られた道路には、カートを運転するプレーヤーには気づき得ない、大きな危険が潜んでいるのである。こうしたことを猶予し、走行の安全を確保することも管理者の努めと思われる。

2(ドッグレッグホールでの危険性)

ホールのドッグレッグによって起きる危険性の中には、短いパー4ホールでのグリーンへの直接の打ち込みや、ホールがブラインドになるため前方プレーヤーへの打ち込みといったことが挙げられる。こうした危険が発生する恐れのある場所では、危険回避のための対策を講じるか、ホール改造によって安全を図ることに重点を置かなければならない。

特に今日では 、セルフプレーが常識化している時代である。無警戒のプレーヤーに対して危険ボールが飛んでくるなどは誰もが予想できないことである。こうしたことも大きな事故につながる危険性をはらんでいる。又、クラブやボールの改良によって、飛距離を争うことに一喜一憂するのが今流の楽しみ方の一つでもある。こうしたことも含めて、危険要素がゴルフコースに沢山あることを認識したい。

3(打ち下ろしによるブラインド)

打ち下ろしになった地形であることから、ボールの落とし処が確認できない、或いは、次なるショットエリアがブラインドになるホールでは、前方プレーヤーの確認が取れないことによる、打ち込みの危険が生まれる。こうしたブラインドでも、危険回避のための安全対策が必要である事は言うを待たない。

4(ホール間の隣接によって)

狭い建設用地に造られたゴルフ場では、隣ホールから打ち込まれる危険や、他ホールへ打ち込む危険が存在する。問題はゴルファーはプレーに熱中するあまり、打ち込まれる危険すら感じることのない状態で、ゴルフが行われていることである。特に、ホール幅が狭いため隣ホールにボールが飛び込みやすく、しかも、ブラインドになっているホール等では、特にそうした危険が多く潜んでいる。

こうした危険を回避するための対策として、ボールを曲げた時や打ち込んだ場合には、大声を出して危険を知らせることがプレーヤーの常識とされてきた。しかし、近年のセルフプレーヤーには、そうしたマナーをもってゴルフに参加するという姿勢が、非常に希薄になって来たような気がしてならない。そうした意識の低下が蔓延すれば、どんな防護策を講じたとしても、ゴルフコースでの安全が保ち得ないことは当然であろう。

ゴルフは紳士のスポーツ"を身上とする。最低限のマナーやエチケットを守ることによってのみ、危険は回避されるのである。

危険ホールの対策とマナーの徹底を図る

危険ホールといわれるものの中には、様々な条件が複合的に絡み合って引き起こされるケースも少なくない。改造することによって問題視されているホールを改善することも、危険回避の一つの方法である。改善しなければならないことは分っていても、予算をかけるには時期尚早であるなどと、様々な意見が出されることも予想される。しかし、ホールの構造が原因で事故が引き起こされた場合、ゴルフ場経営者の過失責任は免れないし、事故が起きてからでは明らかに遅いのである。事故を起こさない為の対策を講じる責任が、経営者にあることを自覚すべきである。

安全対策についてのホールの見直しを図ることは、ゴルフ場経営者に欠かすことの出来ない課題ではあるが、何よりもここで早急に取り上げるべき問題は、余りにもゴルフコースの雰囲気を悪くしているゴルファーのマナー低下であるような気がしてならない。余りにも、悪さしか目立たないマナー、エチケットが、今日のゴルフの姿を惨めにしているとしかいいようが無いからである。

ホール幅が狭い、広いの議論をするより、ゴルフプレーの原点に立ったマナーの意識改革の徹底こそが、ゴルフコースに与えられている使命のように思われる。

 

訂正                                              佐藤毅

先月号の記述の中に、誤解を招くような記述がありましたので、改めて説明させていただきます。

先月号で「戦略性が高い」とか「戦略的難しさ」という言葉を、賞賛として「素直にゴルフ場は受け止めていいのだろうか」と疑問を呈しました。それに対し一部からご批判をいただきましたが、これは決して戦略性を否定したものではありません。もちろん戦略性はゴルフコースの重要な要素です。ただ「難しさ」=「戦略性」ではないということを説明したかったのです。また「難しさ」に対する受け止め方も上級者とビギナーでは大きく異なります。例えば狭いホールや谷越えなどが多いコースも、上級者にとっては技術的に特に問題はないでしょう。しかし、初心者にとっては極めて難しいコースと受け止められることでしょう。技量に合わせて攻略ルートを選べるのが、本来の戦略的コースです。だから初心者でも楽しめるのですが、難しいだけのコースは初心者の興味を殺ぐだけです。つまり前号の記述は、難易度を誇って初心者のゴルフ離れを招いてはならないという思いを、お伝えするのが真意でありました。

ゴルフが大衆のスポーツに発展するよう、そして、ゴルフコースの活性化が図られることを願って記述させて頂いていることを付け加えさせていただきます。

 

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