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月刊ゴルフマネジメント Architect's Corner  2003 Oct. 協力:一季出版(株)
ゴルフの魅力作り
佐藤忠志

ゴルフ界は現在、経済的に大変な時期にあります。民事再生法を申請するゴルフ場が増加し、プレー料金も低額となってますます厳しい状況を迎えています。
 
一方でゴルフを愛する人々は依然として多く、その要望に応えることが求められています。その中にあって、ゴルフコース設計の占める割合は決して小さいものではなく、ゴルフ業界に対して大きな役割を果たす必要があります。
 
そこで自分の体験から、設計者が携わる様々な業務について、それらの問題点などをいくつか述べたいと思います。
 
1 ゴルフコース設計
  ゴルフ場の建設に当たって、日本の場合、多くは開発者が計画を立案し、用地の選定・取得がほぼ完了してから、コース設計者に依頼するケースが多いようです。コース設計者は、与えられた用地にコースデザインを行い、開発認可を受けるために土木設計事務所などに依頼して、基本設計を行うことになります。
 
  基本設計は開発認可に必要な技術基準を厳守して、設計図を作成しなければなりません。それらの基準を満たすために、コース設計者と設計事務所が協議を繰り返し、設計図が作成されます。
 
  しかしそのことにより無理なデザイン変更を行えば、せっかくのコースを台無しにしてしまうこともあります。認可後、再び変更認可を受けて工事をするケースもあるのです。そのようなことがないように、コース設計者には、まず地形をよく理解し、技術基準を考慮したコースデザインを作成する技術が求められています。最低でも緑地保全、土工量制約、排水基準、防災施設の基準などを検討してコースデザインを行い、さらに経済的なコース作りを行う必要があります。
 
  過去の例でも完了検査後、すぐにコース改造を行うケースもありました。ある県では、工事完了後5年間はコース改造を認めないと規定している所があります。よってコース設計者の責任は重要であり、そのようなことのないよう設計すべきでしょう。
 
2 コース改造設計
  コース改造にはそれぞれの必要性があります。例えば、プレーヤーの要望やコース管理システムの変更に伴う問題、カートシステムの変更、コースの戦略性の向上などが上げられますが、いずれにしてもコース改造では、それぞれの目的を明確にした上で実施しなけれはなりません。ただし、目的の改造に伴い複合的に改造を行う必要もあります。
 
  基本的に改造を行う場合は、原設計者に依頼することがベターです。設計思想を守り、必要な目的に基づいて改造設計を行うことが出来るからです。古いコースなどは当時の設計者がいないケースがあります。その場合は目的に応じて設計者を選定し、依頼するのが良いでしょう。
 
  往々にして、カート道路の新設や管理道路の改造などの場合、工事業者に直接設計を依頼するケースがみられます。しかし、工事業者は目的物を経済的に設置することだけを考慮してしまうため、コースのイメージを損なう結果となることがしばしばあるようです。コース改造においてはコース全体のバランスを理解し、コースのイメージを損なうことなく向上させるという視点を、決して忘れてはならないと考えます。さらに、ゴルフ用具の向上とゴルフ技術の向上に伴い、10年ないし20年に一度は、コースの改造が必要になってくると思われます。メンバーの方々も同じコースで20年、30年とプレーして頂くには、戦略的な向上とイメージアップしたコースを望んでいるとおもわれます。
 
3 グリーン改造設計
  最近多く見られるグリーン改造の主な内容は、コウライグリーンからベントグリーンへの転換、もう一つがツーグリーンからワングリーン、それもベントグリーンへの改造でしょう。今やグリーンはベントが主流となり、プレーヤーの要望も高く、ベント芝も従来のペンクロスから新種芝の開発によって、ニューベントの採用が多くなっています。
 
  ニューベントは従来のペンクロスに比べ芽数が多く、パッティングクオリティーの高い、速いグリーンに仕上げること可能になってきました。もっとも、グリーンをクオリティーの高い状態に維持するには、グリーンキーパーの技量も問われるため、キーパーの技術向上も合わせて考える必要があるでしょう。
 
  グリーンの改造においてもコース改造と同様、コースの持つ特性を維持し、コースイメージを損なうことのない設計をすることが重要です。グリーンはコースにおいて一番重要な場所であり、プレースコアの約半分を占める場所ですから、その意味でグリーンデザインは非常に重要なものといえましょう。コース設計者としても一番神経を使う所であり、その良し悪しがそのコースの評価につながるものと思われます。そのため設計図は200分の1から250分の1の地形図に、5〜10pの計画コンタを入れ、細部まで設計しなければなりません。
 
4 プレーヤーへの提言
  ゴルフ場は訪れるゴルファーによって、品格も向上しまた悪くもなります。基本的なマナーやエチケットを身に付けたゴルファーが多いゴルフ場は、それだけでも素晴らしいコースと言えます。このようなゴルファーは自分自身のプレーはもとより、同伴プレーヤーや後続プレーヤーへの配慮もしています。
 
  最近はセルフプレーのコースが多くなり、マナーやエチケットに欠けるプレーヤーも多く見受けられるようになりました。バンカーショット後は入念に修復する。グリーン廻りのガードバンカーは、グリーン側に上がらずに手前の低い所から出るようにする。バンカーレーキの置く位置、グリーン上のデボットの修復など、多くのマナーが問われます。楽しくプレーしていただくためにも、1人ひとりがこのようなことを心掛けてほしいと思います。
 
5 ゴルフ場への提言
  不況の今日、ゴルフ場としては経費の削減を余儀なくされています。このような時期だからこそゴルフ場は、プレーヤーのマナーやエチケットを側面的に指導し、良いプレーヤーをより多くする、メンバーはもとよりビギナーに至るまで、来場者の質を向上させることが肝心です。
 
  コース整備も重要な要素です。芝生の管理は日照条件や通風などを考慮してコース間、グリーン廻りの樹木などを適正に整備し、より良いコースで満足してプレーをして頂けるように努めてほしいと思います。また、コース整備が不十分であると、どんなによいコースデザインであっても、そのデザインを台無しにしてしまうこともあります。
 
  そのようなことのないよう、そしてより多くの人々により楽しくプレーをして頂けるよう、それぞれの努力をお願いしたいと思います。
 

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