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ゴルフ100年祭 Par3ホール設計コンテスト 後援:チョイス編集部

「Par3ホール設計コンテスト」は、ゴルフ100年祭の公式行事として日本ゴルフコース設計者協会が主催し、チョイス編集部の後援のもと2001年4月1日から8月25日まで一般公募が行われました。合計108通の応募があり、コンテストの結果はチョイス誌(2001年11月号;2001年10月1日発売)で発表されました。
ここでは応募告知から入賞作品の発表までを、チョイス誌記事をもとに応募作品の図版などを加えて再録しています。
 
■VOL.1 チョイス 2001年 5月号 こんな『パー3』があったらいいな
■VOL.2 チョイス 2001年 7月号 ゴルフコースの「仕掛け」が見えた
■VOL.3 チョイス 2001年11月号 優秀作品発表
 
VOL.3 チョイス 2001年11月号 優秀作品発表
 
『パー3コンテスト』優秀作品発表!
わが国では初の試み、世界でもあまり例のないこの『パー3コンテスト』に予想外の反響があった。半年にわたるキャンペーンで、読者の皆さんから「あなたがプレしたいパー3ホール」を公募した結果、応募総数は108通。どれも傑作揃いで審査は難航した。入賞作品を誌上プレーしてみよう。
 
審査員
日本ゴルフコース設計者協会
佐藤謙太郎
海津康志
嶋村唯史
近藤雅美(チョイス編集長)
 
日本ゴルフコース設計者協会賞 特選
川原田治さん(千葉県船橋市・34歳・薬剤師)
 
作者の意図
トーナメントの17番ホールをイメージしました。200ヤードを越えるパー3なのでティショットの難度は高いものの、ピンと同じ面(最終日は奥)にボールを運べればグリーン面はさほど複雑ではないのでバーディの可能性も。
試合以外のラウンドではラスト前のホールとして景観が美しく、その日のプレーを名残り惜しむには最適。メモラビリティも十分ではないでしょうか。
 
選者の好評
明日にでもプレーしたくなるホールです。バックティからは浮島の高い樹が効いていて、正確なショットスキルを要求されるでしょう。プレーヤーには、この樹の揺れ具合で風を計算し、球筋を決める楽しみがありそうです。
アイデアとしてはさほど真新しいものではありませんが、景観を大切にした全体のデザインバランスは秀逸です。
 

CG作成:大日本土木(株)
ゴルフ場設計室 佐藤浩次

 
チョイス賞
徳永雅仁さん(鹿児島県鹿児島市・45歳・医師)
 
作者の意図
ゴルフプレーは航海に似ていると聞いたことがあります。そこで、地図を広げているうちに鹿児島湾(錦江湾)のアウトラインが浮かびました。左が薩摩半島、右が大隅半島です。ちょうど開聞岳から桜島に向かってショットする感じです。桜島を島とした配置するには無理があり、手前をクリークにして、その岸に溶岩を積み上げて桜島をイメージ化しました。
 
選者の好評
鹿児島在住のお医者さんからの作品です。愛する地元の景観をホールとして演出する姿勢に好感が持てます。造成の素材としても桜島の溶岩を配したのは効果的でしょう。アイデア賞の上田弘子さんの作品と同様、ファンタスティックな自由な発想が大変面白い。
 
 
作画賞
遠藤正博さん(大阪府枚方市・59歳・会社員)
 
作者の意図
比較的距離の短い、打ち下ろしのパー3。グリーンの前後と左側を大きく落とし、左右にバンカーを設定し、距離の正確さを求めます。グリーン面に大きなアンジュレーションはありませんが、左奥と正面後方が下がっているため、ピンポジションによってはボールを止めるテクニックが必要です。
 
選者の好評
このスケッチのほかに300分の1のグリーン詳細図、500分の1のホール全体図がありました。いずれも専門家顔負けの見事なデザインです。米国のコースデザイナーの作品といっても通用する仕上がりです。ホールの景観もダイナミックで、アリゾナあたりには実際にこうしたホールが存在します。
 
 
アイデア賞
上田弘子さん(千葉県茂原氏・58歳・主婦)
 
作者の意図
美しい富士山の雄姿。冠雪が白砂のバンカーで裾野がグリーンになっています。左上に満月のバンカー、手前に大きな河口湖。周囲は樹海のイメージで、ティからグリーンまでは起伏の多いフェアウェイです。バックから183ヤード。
主人がこのコンテスト用の作品を書いているのを見て、私も考えてみました。こんなホール笑っちゃいますか?
 
選者の好評
主婦の方の作品ですが、ホールの物語性が豊かで、ゴルファーの想像力を高めるでしょう。こうしたラフスケッチの段階でのアイデアは、絵の上手下手や実現の可能性よりも"夢"を追うことが大切。コース設計の専門家への刺激にもなります。
 

作画:嶋村唯史
 
佳作
早瀬利之さん(神奈川県逗子市・ゴルフライター)
 
作者の意図
長いゴルフライター生活、世界各地のトーナメントコースを見て歩いた結果、私なりのオリジナルを作図しました。書き方は井上誠一流です。『ウェルカム』と題した189ヤードは女性美を表現した2、3番ホール向きのパー3です。
 
選者の好評
正面からは米国の漫画の『ベティちゃん』の笑顔のように見える楽しい作品です。グリーンとグリーン周りのバンカーだけを描いたのは、ピンをデッドに狙える上級者ならではのこだわりでしょう。
 
 
佳作
小田切猛さん(神奈川県川崎市・55歳・会社員)
 
作者の意図
周囲がバンカーに囲まれた大きなティグラウンドから四方八方のグリーンに向かってボールを打ちます。同時に2〜4人が違う方向を狙うことも可能。また、4つのグリーンの近くに別なティを設定しました。少しうるさい感じもしますので状況次第でしょうか。
 
選者の好評
現実味はありませんが、パー3のショートコースなら狭い敷地を有効利用する方法として考えられそうです。題して『マルチパー3ホール』とのことですが、放射状に展開するルーティンは、もうひと工夫いりそうです。
 
 
佳作
川上喜稔さん(滋賀県神崎郡・36歳・ゴルフ工房)
 
作者の意図
周囲を海に囲まれた断崖絶壁のホール。通常はバックに行くに従ってティが高くなりますが、ここはその逆。心理的な影響を上級者に与えるのではないでしょうか。
 
選者の好評
実際のコース設計でも模型は多用します。楽しんで工夫された様子がよくわかります。距離が長くなるごとにティを低くしていくのは、やはり景観面からすると逆効果ではないでしょうか。ティを左右に振ることでも難易度に差が出るものです。
 

 
佳作
小笠原忠篤さん(千葉県成田市)
 
作者の意図
201ヤードのパー3。ホールを左の堰に男滝、女滝を適宜配します。池の中央に間欠泉風の噴水を設けて、その水柱を打ち抜くようにプレーします。
 
選者の好評
間欠泉の高さにもよりますが、プレーヤーの球趣を高める演出ですね。景観の素晴らしいホールでしょう。
 
 
佳作
小山腎蔵さん(神奈川県座間市・34歳・会社員)
 
作者の意図
従来はいかにもスムーズに、いかに客に喜んでもらうかだけでコース設計がされていたようです。今後は設計家の考えをいかに理解し、そのコースと戦うかが大切。日本にも、もっとワクワクするようなコースが欲しいものです。
 
選者の好評
ティから見た景観スケッチも添付されています。その各ティからの景観の変化が実に面白いですね。ゴルフを愛する本格派ゴルファーらしい作品です。
 
 
佳作
畑中健一郎さん(神奈川県藤沢市・27歳・ゴルフ場勤務)
 
作者の意図
ティの位置が前に行くほど高く、フルバックは少し打ち上げです。グリーンは距離感をテストするため横長にし、アンジュレーションはグリーン周りが単調にしてある分、難しくしました。プレーヤーが5番アイアンで打てるホールを造りたいと思いました。
 
選者の好評
自然のアンジュレーションを生かしてティの位置を工夫しています。エンピツのタッチで丁寧に描きこんであり、プレーラインがイメージしやすいですね。
 
 
佳作
高橋壮治さん(群馬県前橋市)
 
作者の意図
左右が小高い山林で、谷間に盛土して、左右の林帯は可能なかぎり自然のままに残します。中央手前のバンカーのマウンドによりグリーン中央部が視界から消え、マウンドの裾がグリーン中央付近まで延びているのでボールは止まりにくいはず。距離感もつかみにくく設定しました。
 
選者の好評
プロ設計家の作品らしく、設計意図も作図も完璧です。添付していただいた
『ホール設定上の問題点と解消』は、大いに参考になるご指摘です。
 
 
佳作
染野洋さん(神奈川県横浜市・会社員)
 
作者の意図
グリーン右にマウンド、左にバンカーを配しました。やや急傾斜の受けグリーンは全体に砲台型で右から左に傾斜しています。ホールサイドに配置する樹木は空間効果を考慮して、枝、葉張りなどを簡略化させました。
 
選者の好評
応募作品は他にバリエーションが3枚あります。大手ゼネコンの設計部にお勤めの方らしく、プレゼンテーションとしては実によくまとまっています。ただし、ホール自体はややノーマルな印象です。
 
 
審査風景
 
発想、球趣、作画などで厳正に審査した結果は・・・
 
"嬉しい悲鳴”というのがワー!なのかキャー!なのかは知らないが、応募当初は予想もしなかった反響があり、対応に追われて叫びたくなったのは事実。もちろん、嬉しくてなのだが・・・。
半年にわたってチョイス読者に募集した『パー3コンテスト』は、8月25日の締め切り時点で、皆さんからの応募総数は実に108通を数えた。
一般からコース設計をテーマに作品を公募するのは、わが国ではおそらく初の試み。世界でもあまり例がない。
この『パー3コンテスト』は日本のゴルフ100周年記念キャンペーンとして、日本ゴルフコース設計者協会が主催し、わたしたちチョイスが後援したもの。
作品はどれも傑作揃いで、審査は難航した。9月3日に行われた審査会議の模様と、応募作品の傾向を報告しよう。

結果からみると、応募作品には面白い傾向があった。まったくの偶然だが、設計の実務とよく似た流れがあるのだ。
今回はパー3ホールに限定したが、専門家が実際にコースを設計する際にも、最初はイメージ画や言葉のメモでアイデアを育てるとか。次の工程ではラフを何枚も描いて熟考し、最終的には精密な作画にいたるのが一般的だという。
今回、アイデア賞に選ばれた上田弘子さんの"富士山"や、チョイス賞の徳永雅仁さんの"鹿児島湾"が設計の最初のテーマだ。
そこからさらに構想を練って、ホールとしての要素や素材を加味すると、日本ゴルフコース設計者協会賞特選に輝いた川原田治さんのラフ画へと発展する。
施工主へのプレゼンテーションを経て、設計図に至る最終段階は作図賞の遠藤正博さんのデゼイン画とコンター(等高線)図になるというわけだ。
全応募作品もだいたいこうした画風に分類できた。夢のパー3のアイデアを絵に描いた作品の中には"斬新すぎて"専門家にもイメージできなかったものもあった。逆に、絵のない文章説明だけで鮮明にホールがイメージできたアイデア作品もあった。ただし、残念ながらゴルフをしたことのないジュニアからの応募や、ゲームセンター、TVゲームのような刺激的な発想の作品は皆無だった。チョイスの読者が、ゴルフというゲームの理念を大切にしているからかもしれない。

今回の応募作品では、プレーして楽しめそうなホールのラフスケッチがもっとも多かったが、これには明確に2つのパターンがあった。
作者のゴルフの技量の差なのだろうか、グリーンの傾斜とグリーン周りの要素を丁寧に書き込んだ作品群と使用ティによるプレーラインの変化を強調した作品群だ。

圧巻だったのは作図賞候補。プロ設計家からの応募作は当然だが、どこで設計を勉強したのかと不思議なほど、専門的な作品が多かったのだ。
完成度の素晴らしさもさることながら、自分の手で理想のコースを設計するという新しい"趣味"の芽生えすら感じさせる。
 

近藤雅美(チョイス)、佐藤謙太郎、海津康志、嶋村唯史
注:文中の日付は2001年です。
 
掲載順不同
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